第12話〜刃
紅茶を全てのみ、菓子も食べた。机の上には空のカップと空の更に空のケーキスタンドだけになった。
「わぁ、全部食べちゃった。これが何もなくなるのは人生で初めて見るかもね」
「どんな人生歩んできたんだよ、ケーキぐらい別腹ってお袋から習っただろ」
「えっ?…うん、そりゃあモチロンよ」
俺は小さい頃にいとこの兄ちゃんから言われた
しかし、
まさかこのジョークで彼女は落ち込んだのか?おいおい、この
…待て、まさか。
「
彼女の頭は下を向いており、前髪と目の花のせいで表情は見えないが明らかに、この話題に触れたくないみたいだった。
少しずつ、
その上げている時間が10分のように感じた。それぐらい遅くて、自分があまり集中せずに見ているからだと思う。
顔を上げきると、彼女の目は流し目となっており、下のまつ毛と上のまつ毛の間の距離はほぼなかった。というか、もうついていた。
口は花のつぼみのようにキュッと閉じており、唇の赤みがほんのり増した。片方の手は二の腕をしっかりと
これは完全に不機嫌である。
「あー、うん、なんかごめん。なんか地雷踏んだみたいだ」
「地雷という言葉は分からないけど、あの人の話はこれからはしないで」
「うん、了解了解」
完全にプッツンしている。
俺がこう言った後に、
「分かってくれたらいいの!それよりね、
「俺はなぁ…」
俺は最近は何をしていたのか、シンプルな普通の質問なのにすぐに答えは出なかった。
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