第10話 ジュニア向けレーベルの作品を考えてみよう

 エブリスタで新しい小説賞が設置されていた。ポプラ社から新しく出るジュニア向け文庫のレーベルらしい。2部門あるのだが、募集要項に唸る。確かに、「ライトノベル」というジャンルが適用されるのってもう少し世代が上だよなぁと思ってしまったことよ。

 前にスターツ出版文庫大賞が告知された時、2部門とも「恋愛」が要素に入っていた。さすが、ケータイ小説を確立させた出版社は違う。


 ジュニア向けレーベルとライトノベルで違うのって、「恋愛描写の上限」と「残酷描写の有無」だ。恋愛描写はキスまでのこと、残酷描写がないこと、とバッチリ書いているジュニア向けレーベルは多い、ような気がする。


 そんなわけで考えてみる。ジュニア向けレーベルで作品を描くなら。


 まぁ、今のわたしの作風だったらフィギュアスケート小説が一番手っ取り早い。んで、「60×30」では「女の子が男の子に憧れてフィギュアを始める」だったので、それを逆転させてみよう。「男の子が女の子に憧れる」パターン。最近生気のない女の子ばっかり書いていたから、ちょっとバイタリティに溢れた子にしよう。としは中学生ぐらいで。

 舞台は……そういえば前橋にリンクあったな。こないだ真央ちゃんのショーをやったとこ。ここを通年リンクにしよう。グンマーなら書きやすいし、よし群馬。で、男の方をフィギュアスケーターにするか? いや。無理だな。中学からフィギュアやるのは、ジョニー・ウィアーぐらい才能ないと無理。それよりも別のものにしたほうがいい。例えば……。振り付け師か衣装を作るデザイナーか音楽家……。トレーナー? いや、料理人か? 待て。そういえばわたしの別作品で、箏曲家の女の子がいたな。哲也の平昌シーズンを少し入れてみよう。あそこを友情出演させる。そうすれば、うん。ピアノでもなくヴァイオリンでもなく、お琴教室に通っている男の子になるな。んで、邦楽のコンクールは、古典の曲でも現代曲でもオリジナルでもOKなところがあったはずだ。そうすれば……て。


 ちょっと待て自分!


 天上さんの小説と丸かぶりやんけ!!!


 唐突に終了。

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