第8話 見つめるものをミクロに
話を次に進める前に、画家の田淵安一の「イデアの結界 西欧的感性のかたち」をぱらぱらめくっている。読んでいる、ではなくて、ぱらぱらめくっている、と言うのが正しい。難しいから。一気に理解しようとするとパーンってなるから。こういうのを読む時、一気に読むことよりも、少しずつそして繰り返し読んで、可視化するなり音声化するなり自分なりに飲み下す。
「ブルターニュ 風と幻想」をぱらぱら読んだ時も思ったが、風景やものに対する眼差しがミクロ化されている感じがしてものすごく落ち着く。今書いているものも「みっちり」と言うよりも「見つめるものをより詳細に幻想的に」描く作業に近いので、自分の文章をものすごく調律されている感じがする。田淵安一さんの絵を私は一回も見たことがないのだが、いずれ見てみたい。
しかしそれを読んでも作品世界に対して出てくる言葉が「お前ら一体何やってんだ」なんだよね。
書くのが詰まったら読むのも大事。同じぐらい、文章を眺めつつ一文からの精神性を感じ取るのも大事。
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