第172話京子とバイク
私はフルオーダーしたレーサー用のウェアに着替えた背中、肩、あらゆるところにプロテクターが着けてある。安全には万全を尽くす。今日は日曜日。春の心地よさと愛車に
「昔は雷族と言ったものも有りました。現在よりも2輪免許は取得しやすかったのですよ」
私は正門から道路に出た。心地よい振動が春の陽気と相性が良い。散り桜の中を安全運転で走る。このおてんばなエンジンがアクセルをもっと開けと催促してくるが構わず安全運転である。桜並木をゆっくりと通り抜ける。このまま
翌日。ハンターカブで登校する。アップマフラーが規則正しく排気をする。
「おっ!今日はハンターカブかい」
バイク野郎の溜まり場にバイクを置く。
「CB400の調子はどうだ?」
まあまあだよ。
「今度運転させてくれよ」
いやだよ、自分のバイクを大切にね。五十嵐に手を振った。これまた年季の入ったBSAが校門前から去って行った。下校も迎えに来てくれると言う。
「綾小路は背が高いからリッターオーバーでも楽に乗れそうだよな」
バイクの話をするのも楽しい。今度みんなでツーリングへ行こうと約束した。
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