第145話冬の或る日
早朝に目が醒めた。部屋は冷え切っている。私は暖房のスイッチを入れてベッドから出た。日課のジョギングの服装に着替える。私は冬でも割と薄着でジョギングに出る。犬のラブも尻尾を振って私を待っている。ラブにリードを付けて家を出た。ゆっくりと
「京子ちゃんも走れるようになったんやなあ」
オッサンが
「そうや。人間、やればやるほどできるものなんや。それを
ラブの足を
「文武両道も大変やね」
オッサンはそう言って私に言う。そうだよ、大変だよ。学校に行けば授業に部活、帰ってからも勉強。体を休めるのに時間を作るのも大変だ。でも眠りにつくとスッキリと疲労も無く回復して目が覚める。若さゆえか私の利点か。朝食の時間となり、朝食だ。食事を済ませて制服に着替える。私は登校時間が早い。部活の朝練であったり、勉強のためだったり。
「よしゃ。京子ちゃん、今日も頑張ろうか」
オッサンは気楽に言ってくれる。
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