第23話お泊り会 その1

突然、田中さんが提案してきた。有志を募ってお泊り会をしようと言うのだ。

私は田中さんだけなら良いと伝えた。するとメンバーが田中さんのみで決まってしまった。準備も有るから何時が良いか教えて。


「じゃあ今週の土曜日どうですか?」


良いよ、と答えて別れた。金曜日はジムなのでそのまま送迎者で帰ればよい。


「わ~綾小路さんのお家楽しみ」


家に帰り、メイド長の笹原さんに友人が泊まりに来る旨を伝えた。


「ええやないか。友達出来て」


余計な事言わないでよ。


「わかってるって。邪魔せえへんように抜けるわ」


そういや友達家に呼ぶの初めてだな。ちょっと緊張する。笹原さんから夕食はどうされますか、と聞かれたので和食が良いだろうと和食にしてもらうことにした。


金曜日、ジムが終わり、私と田中さんはゆっくりと帰る準備をした。2人残ってから一緒に帰る。何時ものように目立たない所に車を待たせてある。五十嵐が待ってくれている。


「おまたせ、五十嵐さん、よろしく」


車が動き出す。田中さんがびっくりしている。ベントレーってすごい高級車でしょ?


「うん、そうだよ」


いくらくらいするの?


「五十嵐さん、この車幾らぐらいだった?」


「3千万くらいですね」


田中さんが一気に緊張した。すごい車だ、庶民の私には一生かかっても買えないよ。


「気にする事無いよ。すぐに慣れるから」


我が家に帰って来た。


お、大きい!綾小路さん、お金持ちだと思ってたけどこんなにすごいとは思わなかったよ。


「お腹空いたでしょ、食事にしよう」


綾小路さんの部屋広いっ!


「荷物はここに置いておいて。食事にしよう」


私と田中さんは別の部屋に移動した。わあ、綺麗な和室。田中さんは感心している。


「今日は運動後だからタンパク質多めの献立にしてもらったよ」


今日はすき焼きにしてもらった。田中さんは肉に驚いている。すごいのお肉だ!とショックを受けている。


「お肉沢山有るからしっかり食べてね」


楽しい夕食になった。


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