第2話 ゲームのプレイヤーは幽霊さん

「ふふっ…そうかい。なら、君に俺のゲームをさせてあげよう。」


「?」


私にはこの人が言っていることがわからなかった。私はもう死んだ身。なのにゲームをさせてあげようと言っている彼に疑問を覚えていた。


「なあに簡単な事さ君は今から禁忌を侵してゲームをする。その代償ももちろんあるけどね。」


そう言った瞬間体が軽くなった。そして辺りは白で覆われていた。だけどそんな中私は落ち着いていた。自分でもなぜそんなに落ち着いていたのかわからない。

そんなことを考えている内にある場所へ着いていた。


「ここは…」


目に映っていた世界には見覚えがあった。それは幼少期にやったゲームのバグステージ。ある日を堺にそこは封鎖され禁忌の場所とされた。


「君はこの場所を見たことをあるだろう。僕のミスで禁忌の場所となったこの場所。

そして今から君にはここで禁忌を侵してもらう。」


私は禁忌の内容を知っていた。昔ゲームでよくやっていたからだ。だけど今回の禁忌を侵すのはゲームのプレイヤーとしての自分ではなく幽霊となった自分。体中が震えていた。そのバクの内容が自分に耐えられるかわからなかったからだ。だけど私はやらなければならない。だから私はやってみせる。


「私は禁忌を侵します。」


そう言い残し私はその場所へと入っていく。その建物の中は拷問部屋みたいな場所だった。そして私はその場所の中央に立つ。そして数秒後、死にたくなるような物が降り注いできた。その中には槍や斧、刀などといった物が多く降り注ぐ。


「……あ、が、……」


その禁忌は数秒間に渡って続く。

そして禁忌が終わり出てくると1人の男がそこにいた。


「おめでとうございます。貴方は禁忌を侵し、ゲームをできる体を手に入れました。続いての禁忌の場所は魔法都市です。そして今回の禁忌の代償は回避力が100になり攻撃力が30となりました。」


「はい?代償?」


と私はぽつりと呟くのであった。

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幽霊さんはゲームをする為に禁忌を侵したいと思います! きりな @20070119kirina

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