幽霊さんはゲームをする為に禁忌を侵したいと思います!

きりな

第1話 禁忌は侵して当然です!

この世には禁忌というものが存在する。

忙しい日々を変えてくれた禁忌は周りでは呪いの行動とされている。


         ⛩


私こと彩月時雨はゲームが好きな人気アイドルだった。アイドルという仕事は想像の5倍以上大変な仕事で毎日が忙しかった。だけどそんな私の心の支えとなる物があった。それはゲームだ。アイドルでありながらもゲームは昔から好きだった。そして私は変装をして街へと新作ゲームを買いに行った。そのゲームは私が幼い頃から好んでいるゲームの続編のような物だった。そしてゲームを購入する。私はそのゲームを買えた喜びで周りが余り見えていなかった。


 そう、周りが余り見えていなかったのだ。


横断歩道を渡っていると右の方からトラックが猛スピードで来るような音が聞こえる。


「危ない!!!」


「え?」 


そう言われた私は右を見たがもう遅かった。トラックは私を勢いよく轢いていく。

そして体中に激痛が走る。もう、右半分の感覚がない。恐らく潰れたのだろう。激痛が走る中そんなことを悟っていた。


「大丈夫ですか!?聞こえますか!?」


「あはは…最後にゲームしたかったな…」


そして意識は薄れていく。そんな中私はいるかもわからない神様という存在にこう願うのであった。


「「来世はもっとゲームをやらしてください…」」


そんな願いは叶うはずないとそう思っていた。だがそんな考えとは裏腹にある声が聞こえた。その声は天からではなく地上から。


「君には僕のゲームをプレイする資格がある。君は禁忌を侵してでもゲームをするかい?」


そんな誰が言っているのかもわからない問に私は答えた。


「もう1度ゲームができるなら私は禁忌だって侵す。そして言ってやるよ…」


  「禁忌は侵して当然です!」


ってね…。



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