現実は夢のようにはいかない

「おきろ!」 ばこん!!

「いたいですよ 先生~」

「痛いじゃないんだよ! 授業中に寝るんじゃない!!」

「あ~い」

溜息を吐きながら教科書を読み進める先生

机に伏せていた顔を上げ、黒板を眺めるが寝起きでボーとしている。

周りのクラスメートたちはよくある光景だけに、だからどうしたと見向きもしないのであった。

(ねむい 懐かしい夢を見たような?見なかったような? とりあえずねむい)

(((なんか、また寝そうだなぁ)))

常習者だけにクラスの共通認識であった。 残念なひと


キーンコーンカーンコーン


「では、今日はここまで」

「「「ありがとうございました!」」」

がらがらがら


「次、なんだったっけ?」「えーと  実技だよう」「なにやるんだろうなぁ」

本当に平和な日常だ。外だとこんなことをして居られないのだからいやになる。


「なんかいつもよりもお眠りだったなぁ」

「ん~そうかなぁ?」

「そうだぞー いつもよりも先生の力がこもっていたじゃないか

いい音だった!! うんうん」

思い出しながらうなずく前の席の悟志

眠そうな目で見ながら空はきいていいた。


「そろそろ移動するぞ」

「めんどくさいなぁ」

「仕方ないじゃないのさ授業だし」

「さぼれない...」




移動したのは武闘場と称される校庭の運動場

「いやぁ いいてんきだねーほんと憎たらしい」

「どうしてそんなこと言えるのかねぇ

いい運動日和だろうが」

天に輝くのは5月にしては、暑く輝くお天道様こと太陽

体育好きの学生には絶好の時間だろうが、めんどくさがりのこの男

空には苦痛の輝きだろう。

「どうせ、めんどくさいことになるのが分かり切っているんだから」

「まぁな… くだらないな 」






「それでは、授業を始める。

今日もまずは5周

ほど走ってから、それぞれの練度を判断するために的当て・近接訓練を行い、次からはそれぞれの総合点で分かれての授業を受けてもうことになる。

それでは、とりあえず走ってこい!」

「「「はい!」」」


「うわぁ めんどくさぁ」

「ほら いくぞ」

「へーい  はぁ」




5分後

約200mの5周を全員が走り終わった。。

息切れがあるものもいるが大半は、この程度では息切れを起こさない程度には鍛えているようだ。


「さてと、じゃあまずは的当てから始めるぞう、線を引いておいたからそこから魔力弾を打ってくれ 

あぁ あと、純粋な魔力なるべく打ってくれ」


テストが始まっていく

的を中心に音が響きわたっているが周りの住宅には音は漏れないよう防護結界と

消音結界を魔道具を使い張り巡らしている。

ご近所トラブルはさけなければいけない、先生方の仕事が増えてしまわないように明後日の方への暴発を防ぐための今の学校の必需品だ。


続々とテストが進み、空の番


「おいおい!無駄なことしてないで、寝てたらどうだ!

無能が!!」

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