h24.04.16. カワカミ


 そっと、綻ぶのを見ていた。

 その色は記憶の風にさえ揺れ、散った。


 迎えてくれる季節を歩く 俯くたび少し寄り添って

 憬れ美しく燃え 往々にして意地が悪いのさ


 思い出すだけの今日が 何か大切だといいね

 せめて眠ろう 腐りかけの明日が待ってる


 例えばの話さ

 会う筈のない君と、すべきでない約束を交わした事も。


 その時間の答えは出せずにいるけど

 今もまだ、水の中で聴くような


 誰かが居てくれなくたって多分いいんだ

 小さくはない声でそう繰り返してる。


 ただ少年じゃなくなっただけの僕は

 会えなくなった君の絵を描いてた。



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