h21.04.24. 夕紅《ゆうべに》




 影の葉おどる道を踏む。夕日に揺れる水溜り跳んで


 せなか気づかい指差し伸べて、触れる触れない どちらでもなく


 溜息のように吹きつける風と 斜陽に濡れる君の夕髪ゆうがみ



 しふくの今に見るゆうひは カーテン、瞼に途切れる事なく

 ともしたように揺れてはかげるよ


 暮れる紅の 灯りにしたた

 喉を枯らした ゆうだちにしたた

 うたうきみの 遠い夕声ゆうごえ



 つがいの向日葵 仲違い

 そっぽを向いて 夕紅に浸かる。

 

 雲の淵さえ彩る色に 熱を覚えて振り返る。


 青を深める肩越しの空と、君の足元 僕の夕影ゆうかげ



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