第97話、『 EVコンバージョン 』と言う選択

 先回の続きとなるが、EV車との『 新たな 』付き合い方のひとつとなりそうなのが、この『 EVコンバージョン 』だ。 つまるところ、車体からガソリンエンジンを撤去し、代わりに駆動モーターを換装する事にある。

 これで、何が可能になるのかと言うと……


 愛着のあるガソリン車がEVになる、と言う訳である。 外観は、そのままだ。


 旧車ファンにとって、ある意味、朗報かもしれない。 ただ、「 エンジン音がしてこそ、クルマだ! 」と言われる方にとっては、邪道なる選択なのかもしれないが……

 この技術を専門としている自動車工場もあり、とりあえず『 実動車 』としての保存・保管を考えておられる方には、オススメである。


 旧車は、とにかく燃費が悪い。 古い車なのだからエンジンだけではなく、ラジエターやエンジンオイル関係の機器にも、ガタが来ている場合が多い……

 EVになれば、冷却・潤滑油関連、全ての機器・配管が要らない。 駆動やパワーステアリング、エアコンなどに関係する、若干の『 液体周り 』は必要ではあるが……


 第51話に登場した私の愛車だが、当然、EVコンバージョンを考えている。

 だが、経費が掛かる…… 300万くらいが必要となるから、中級程度の新車を購入するに相当するのだ。 しかし、長年、乗って来た愛車を、これからも乗り続ける事が可能となる…… ここは、試案のしどころだ。



 思うのだが、かつての名車をEVコンバージョンし、新車として販売してはどうだろうか?


 シンプルなスタイリング重視の私ならではの発想なのかもしれないが、いわゆる『 旧車 』に愛着を持っている者たちの存在は、かなりの数があると思う。 現在、乗りたいクルマが無い私にとって、かつての名車の復活は、非常に興味が湧く。


 シャーシ、ボディは、そのまま……

 往年のスタイリングはそのままで、EV車としての復活を遂げるのだ。


 私だったら、ソッコーで、買いだ。(笑)

 どうせなら、『 外車 』にするか?

 バブル時代、とてもじゃないが、手が出せなかった高級外車のセダン…… 83年型メルセデス・ベンツ 500SEL ロリンザー仕様なんて、どうだろうか。 さすがにケーニッヒは、族っぽいからヤメておこう……

 82年型リンカーン コンチネンタルも、バブリーな当時を彷彿とさせるクルマだ。 リンカーンなら、90年代初期型のタウンカー( カルティエ・エディション )も、中々にゴージャスである。


 静かに、貫禄ある走りを堪能する大型高級セダンならではの『 進化 』……


 もし、私がEVコンバージョンを選択したならば、アメリカン・デュアル・マフラー( クロームメッキ仕上げ )を、『 飾り 』としてオプション装着する事だろう。(笑)

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