第86話、『 カリラ 12年 』

 やっと、手にする事が出来た。

 今回は、ウイスキー・プレゼンテーション、その最新続編である。


 タイトルにあるウイスキーは、そんなに高価な銘柄では無いのだが、『 カリラ 』は、蒸留量のそのほとんどが、ブレンデッド・ウイスキーの原酒として使用されてしまうので、銘柄として市場に出回るのは、ほんのわずかだ。

 今回、洋酒専門店で見つけ、即買いした。

 ちなみに、キーモルトとして使用しているブレンデッド・ウイスキーで、有名なのがジョニー・ウォーカーである。


 ウイスキーの聖地と呼ばれるスコットランド・アイラ島の北東に蒸溜所が位置するカリラ…… 銘柄の呼び名は、現地の言葉であるゲール語で『 アイラ海峡 』を意味する。 その経緯に相応しく、世界で唯一、蒸留したウイスキーを冷やす冷却水に、アイラ海峡の海水を使用している。 主要銘柄は、この12年ものだ。 勿論、シングルモルト。


 アルコール度数は43%で、普通のスコッチより少々、高め。 しかし、テイストは思ったより甘い。 非常にスイートな香りが特徴で、『 ヨード感 』は押さえられており、上品で繊細なアイラモルト、と言った具合である。 アイラモルトの風味も楽しみたいが、たまには、ゆったりとくつろぎながら、優雅にアイラモルトを味わいたい…… そんなシチュエーションには、ピッタリの1本だ。

 ストレートが最高なのは言うまでもないが、この『 カリラ12年 』は、ロックにしてもテイストがぼやけず、しっかりとしたボディ感を楽しめる。

 まさに、珠玉の1本である。


 ヨード感が苦手な方も、カリラなら『 イケる 』だろう。

 是非、おススメしたい銘柄だ。


 アイラモルトに、乾杯……!



 *近況ノートに、カリラ12年の画像をUP致します。

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