第64話、プーチンの後継者
プリゴジン氏の話題が世界を駆け巡り、「 やはり、やったか 」との憶測がささやかれている現在、いよいよ、そんな話題・推測論が聞かれるようになって来た。
後継者の名は、随分と前から色々と取り沙汰され、手堅い候補の名などは巷で聞かれるようになっている。
ここで、私的に発表してみよう。
まあ、99%以上、有り得ないとは思うが… ロシアにとっても世界にとっても、最も望ましい後任候補は『 E.ナビウーリナ露中銀総裁( 女性 ) 』だと、私は考える。
スラブ系ではなく、タタール系と言うところがポイントだ。
ロシアでは、過去200有余年に亘って、タタール… いわゆるモンゴルの支配を受けて来た。 ロシアにとって屈辱の歴史である。
……そう。 ロシアは、立国の根源に還るべきなのだ。
彼女が大統領となり、ウクライナとは即時停戦・撤退し、国内のオリガルヒを全員逮捕して、彼らがロシア連邦から搾取した国家資産を没収し、その財産を戦後のウクライナ賠償に充当すれば……
相当なる時間を要するとは思うが、ロシアの信頼再生・経済復興は可能と、私は考える。
2022年の春、ウクライナ侵攻が始まり、彼女は辞表を提出したが、プーチンは辞表を受け付けなかった。
…まあ、当然だろう。
彼女は、西側金融界から信頼されている数少ないロシア高官の1人だ。 彼女が辞任すれば、ロシア金融界は間違いなく崩壊する。 1ヶ月以内に、だ。
昨年辺りから「 ロシアは崩壊する 」と噂されながらも、未だロシアが『 生きている 』のは、彼女の功績以外、何ものでも無い。
『 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ 』
プロイセンの鉄血宰相 ビスマルクの名言だが、今思うに、プーチンは、この言葉の意味を再認識するべきだったのではないだろうか。 KGBの経験は、暗殺と粛清以外、何も参考とするところは無い。
まあ、プーチンの歴史観自体、歪んでいるのだが……
エリツィンから後継者指名されたプーチンだったが、政治的手腕を買われたのではない。 あくまで『 強いロシア 』の復興に最適な人物として推挙されたのである。
つまりは、プーチンはソ連時代の人間であり、全てにおいての『 やり方 』は、若かりし頃に着任した、ドレスデンでの『 任務 』そのままだったのだ。
ドレスデンのあった東ドイツは、1990年、西ドイツに統合された……
帰国してからも、次代の動きに対応しようとしなかったプーチンの末路は、世情に飲み込まれて行くしか無いのだろう。
新たなる『 指導者 』の登場を乞うばかりである。
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