第57話、幾度となく『 炎上した 』拙作評論、再び……?

 夏休みに入ったからだろうか、幾度となく物議を醸した拙作評論『 異世界モノ、ちょっと斬ってみた件について 』にアクセスが増え始め、ジワジワと順位が上昇して来ている。 このままだと、また炎上コースか……


 この評論も、掲載から随分と時が経った。 今では、毛嫌いしていた『 異世界モノ 』も、何とか『 眺める 』事が出来るようになっている。 …てか、期待しなくなった分、気楽に目を通せるようになったと言うべきか。


 評論の内容に関し、激高してコメントをぶつけて来る方が、今でも時々、いらっしゃるが、全て、真摯に対応させて頂いている。 それが常識だと、私は思っているので……

 納得する部分、譲れない部分… それぞれに、色々とある。 だが、賛同して頂ける方が多々あるのは、まごう事なき事実。 嬉しい限りだ。


 『 激論 』を交わした方々の内、散々、私をコケおろしたにも拘らず、数年後には何人かの方が、創作を止めてしまっている。

「あなたは、あなたのやり方で創作をして行けば良い。 僕は、断じて納得出来ないので、僕の世界観で作品を創る。 どちらが正しく正解なのかは数年後、証明出来る事になるだろう 」

 そう言い放った方もいらっしゃったのだが、2021年の2月以来、その方は作品を更新していない。 仕事が忙しくなった云々の『 お詫び 』が近況ノートに掲載されていたのを目にしたが、ハッキリ言って失望した。


 そもそも、創作における『 書き方 』に正解は無い。

 それは本説中でも、何度も記させて頂いた事だが、怒り心頭になった方は、本来の主旨を見失ってしまうのだろう。 おそらく、私との『 バトル 』内容も、お忘れなのではないだろうか。 だから、創作を止められるのだ。

 更に数年後、創作を再開したとしても、それは論外の範疇だ。

 『 継続こそが、チカラ 』

 この事も、その方とは意見を交わしている。

「 僕には、創作における必要な拘りと、創り上げたい世界観がある。 だから続けられる。 当然の事だ 」

 その方は、そう言ってくれたのだが、その後、私のマイページに、更新作品が記される事はなかった……


 自信満々に言われる通り、その方の文体は流暢だった。 セミプロの域を超えており、Webに発表するより、本格的な文学賞などに投稿した方が良いのでは? と思わせるモノがあった。

「 異世界モノではなく、純文学で勝負してみたらいかがですか? 」

 私の『 勧め 』に、彼は答えた。

「 僕は、縦書きの文章は嫌いだ。 横書きで育ったから 」

 ……残念だった。

 それこそ、『 要らぬ拘り 』ではないか。

 若気の至り、では済まされない。 非常にもったいない……!

 まあ、彼も私と同じく、小説家を目指している訳では無かったのかもしれない。

 彼なりの未来の謳歌を、私は未だ、心から願っている。


 現在でも、ほぼ毎日、何人かのアクセスがある。

 順位が上がると、当然、不特定多数の方の目に留まる。 反論・異論を唱える方が『 突撃 』されて来る確率も、大いに跳ね上がるワケで……

 不安な反面、新たな方との出逢いも楽しみだ。


 座して天命を待つ。


 少々、大げさかもしれないが、そんな心境なのである。

 出来れば、真摯に向き合いたいものだ。

 争う事など、誰にでも出来るのだから……

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