第2話 真実への方法論

The way to the truth


これらの、デカルト・ベーコン・ヘーゲルによる真実の見つけ方が、これから真実を見つけていくために大切だと思います」


と、弘樹は、真実を見つけ出す方法論について授業をした。


  ①Descartes(France)演繹法

    間違ったものを排除していく(マイナスの考え方)

    「われ思う故に我あり」(個人主義)


デカルトとフランシス=ベーコンとヘーゲルについてだった。

「フランスのデカルトは演繹法で有名である。すべてのものを否定して、否定できないものを真実とするという真実の見つけ方である。そのすべてのものを否定し、“我思う、故に我あり”の境地に達した。

 

 私の考察では、デカルトはすべてのものを否定すると、結局、自分しか残らなかった。その中で、“我思う、故に我あり”と、個人主義に目覚めたことは素晴らしいと言えるが、この後、自己を否定すると自殺につながるのではないかと私は考えている。

  デカルトは引き算の理論、ベーコンは足し算の理論と言えると思います。

 


   ②Francis Bacon(England)帰納法/経験論

     正しいものをひとつづつ積み重ねていく(プラスの考え方)

     「知は力なり」


イギリスのフランシス=ベーコンは、帰納法で有名である。一つずつ正しいことを実践して結果を出すことの重要性を説いた。

ベーコンは、一つずつ“正しい”と思うことを行っていき、やがて、大きな正しさにたどり着く素晴らしさを述べているのだと思います。



   ③Hegel(Germany)弁証法

     正のものと反するものを検証し、両者のいいところを合わせて、1次元上の段階へ行く(正・反  合)


ドイツのヘーゲルは弁証法で有名である。物事を正・反に分けて考察し、合わせて一つ上の次元へと持っていくことが真実の見つけ方だとした。これを繰り返すことで、高度な次元の真実を見つけ出せると説いた。






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