第15話 病院
今朝は慌ただしかった。それなりに早く起きるも、パソコンの事が気になってて修復してからバス停に向かった。それからはジェットコースターに乗ったみたいに矢のように時が過ぎて帰宅した。
病院では先生に自分は正しいと思って生きて来たけど、違うみたいだって言ったら、先生は「大人になったって事だよ。」と言う言葉をかけてくれた。『推し燃ゆ』も読んだと言っていてその話をした。文学に目覚めた事は先生にも伝えてあったし、先生も乱読すると言っていたが本を読むのが好きなのだ。近況を伝え合い、血圧も正常、服薬も変更無しで通院を終えた。
仙台は長町までバスと地下鉄を乗り継いで病院には行くのだが、途中の花屋さんに寄ってお話しするのが楽しみだった。そこの店長は気さくな方で、年下なのだが、元バスケットボール部で葬儀のお花も結婚のお花も作った事のある花エキスパートだった。一本買って話しに付き合って貰うなんて事を仙台時代からしてたのだ。その店長が遂に退職してた事を今日聞いた。
前回会った時に、「何だよ、そのピンクのヘアゴム」と、人の容姿にああだこうだ言うなんて滅多にしない私が、昔はもっと素敵だったのにと、その劣化ぶりを口に出して言ってしまった。あとになってから後悔してて今日、謝れたら良いなと思っていたが辞めてしまっていた。もう、会える事は無いのかもしれないなぁ。華道家の假屋崎省吾の話をしたら嫌いだって言ってたし、花言葉も覚えると花が選べなくなっちゃうんですよと教えて貰っていた。四つ葉のクローバーも買ったし、ハーバリウムも買ったんだ。もう懐かしい思い出になってしまったな。ネットはやらないって言ってたし、Facebookで偶然なんて事も無いのだろう。最後まで明るくて慎ましくて素敵な方だった。
その後薬局に行って初めましての人に調剤して貰い、薬の副作用に足のムズ痒い症状があると言う話をして、薬のせいもあるのかと納得がいった。今度、病院の先生にも話さなきゃいけないし、皮膚科にも罹らなきゃいけないかもしれない。巻き爪もだいぶ良くなって来たがここ三ヶ月くらい足が悩みの種になっている。靴下を何度履き替えたかわからない。
帰りは喫茶店に寄って本を読んでいたらバスの時間ギリギリだった。家に電話をかける事もできず飛び乗り、チーズをつまみ、読書して、休憩所でまたコーヒーを買い読書してあっという間に帰宅した。
さすがウチの父さん、だいたいの時間を見越して迎えに来てくれていた。それから夕食を食べて今に至る。ひと月に一回のリセットだが、今月は先月より濃厚で早く時間が経ったように思う。私の闘病は一生続くが、服用しなくても眠れるようになれば、病院にも罹らなくて良くなるし、経済的に自活出来るようになれば、障害年金の返納と言う大きなゴールが待っている。
納税できるくらい大きな一本柱になってみたいものだ。以上
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます