第14話 ストーカー
今朝、仕事を休んで思いっ切り不貞寝して、午後から活動だった。本読みは中々進まない。今、読まなきゃいけない本が2冊ある。
鈴木智彦さん著:『ヤクザの修羅場』と打って変わって経済の本をYouTubeの広告で引っかかって買った本が一つ届いた、そちらはビジネス本になっていてアンソニー・ロビンズwithピーター・マルーク、大森健巳監修夏井幸子訳の『揺るがない力』だ。ウォーレン・バフェットも指導した事があるコーチのお話。自己啓発本だろうが2〜3百円でそれが手に入るならと注文してしまった。まぁ良いんだ。もうすぐ夏の芥川賞・直木賞が発表されるから、それまでには読まないとな。
今、興味があるのはサイエンスとビジネス、数字に弱い私だが頭脳明晰に分析して行くと信じられない非科学的な事も起こり得る、そんな不思議な科学が好きで言葉の力を信じてる。それで宗教を暴いて行く先に平和があるとTwitterで懇意にリツイートしてる化け物ユーザーの導きでそうなった。まぁそんな前置きは良いんだ。
今日書きたい事は、母さんに鼻毛抜きキットを千円でお使いしたら、2個セットを買ってくれて助かった。夕飯のあと、部屋で微睡(まどろ)んでいる時だ。漸(ようや)く夜起き出して散歩に出かけた時から今までの経緯だ。
まずは気分良くファミマに行った。店員の若い子に話しかけて買い物するのが私の楽しみだ。ベンチで吸おうと思ったけど先客が居たので、そのままローソンへと行く。そこでも馴染みの店員と話して若い子とお喋りした。iPhone12 miniを使ってたので触らせて貰ったりしたのだ。すると証明写真の裏側からヌッと顔を出した初老の男性、頭頂部は禿げしかし後ろと横はしっかり白髪混じりで生えている。グレーのウィンドパーカを着て下はスーツの黒いズボンだ。草臥(くたび)れたビニール傘を持って出て来た。
私はファミマに居た人がローソンにも居ると不思議がってこう聞いた「Family Martに居ませんでした?」
男は言った「居ないと思いますよ。」
私は待ち伏せされてるような既視感に囚われてさくらボウルと言うボーリング場が子供100当番の店だったから経緯を話した。すると店員さんが見回りをしてくれてそのような人は居ませんでしたよ。ここで少し時間を潰して気を付けてお帰り下さい。と言うのだ。一服させて貰ってさくらボウルを出た。
その頃にはアイスコーヒーは切れていて、さくらボウルのゴミ箱に捨てて来た。そしてツルハドラッグの自販機で温かい飲み物でも飲もうかなと思ってるとそこで、またヌッと店の東側の左側の角から現れた男、ビビって居ると唐揚げ専門店の道を抜けて去って行く。私は缶コーヒーが百円玉を検知できずに買い損ねていると、その男は視界から消えそうになった。仕方なく飲み物は諦めてその男を急いで追った。するとどうだ、立ち止まって振り向いてこっちに来るではないか。ビニール傘を手で叩きながら威嚇して向かって来る。私はその男から逃げるとツルハドラッグ前で何か携帯電話で話している。
丁度その時火事起きてサイレンが鳴った。その時男は「消防団〜?」と話していたのだ。どう見たって消防団で火を消す方の人員には見えない。どっちかって言うと火を点ける犯人の方に見えた。そして黙ってずっとその男を遠巻きに駐車場から観察してると男は店に入らずツルハドラッグの右側の西脇に道など無いのに隠れて入って行く。私はツルハドラッグに入って店員に通報を頼んだ。
で、ここからが本題だ、警察ってのは同じ事何度も聞く癖に要領が得ない。到着までに20分弱、店長とバックヤードで雑談してた。通報する際に言ってる事を何度も確認して来る、話の中身が分からずに引き継ぎも出来ない。挙句の果てに私を家に送り届けるんじゃなくてパトロールします、と行ってしまう。残された私は気を付けてって言われるが、人気の無い道路の電灯が消えるのを見ると怖くなってスナックに寄った。そこでハイボールと漸(ようや)くタバコに火をつけて事の経緯をママに話して裏取りをしといた。そしてまた、此処に焼印を付けるように書いているのである。
なるべく電灯のある道を選んで帰って来た。家の鍵はかかってなかった。両親の寝姿を確認してホッと一息着いて、やっと安心できた。警察は社会人経験が無いのか?無能だと思った。AppleCareサポートラインで仕事してみたら良いんだ。要領得ない、無駄だらけのマニュアル人間。一言目二言目には身分を証明できるものは、電話番号は、何時頃の話しですか?通報してる時に言ってんだから引き継いで来いよ。助けよう、捕まえようなんて気概はまるで感じられなかった。危ない道怖がってんのに一人で帰させるしな。なんなんだったく。
軽い気持ちで出た夜道の散歩が一転ホラーな結末になって慌てたのでした。
おわり
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