序章・ミドルフェイズ4 エルーラン大聖堂
◆ミドルフェイズ4 "不夜の街"ログレス
https://platycodon.wiki.fc2.com/upload_dir/p/platycodon/1ce34b8a8d8283106b826862db8f86fc.png
"不夜の街"ログレスのマップである。
ルネスを出発した一行は、半ば犯罪人として護送される形で王都ログレスへと向かった。しかし、そこでの待遇は予想していたものとは幾分異なっていた。
GM:皆さんですが、ベアトリスによりエルーラン大聖堂に迎え入れられます。神殿所属の冒険者一行として、ベアトリスと共に食卓を囲んでいるところから。大きなテーブルに料理がたくさん並んでいるよ。
マジカルイワシ:はー???
ベアトリスは、PC達がここまで同行することができるよう手引きをした、エルーラン大聖堂の神官である。
GM:「客人としての対応をさせてもらいます。不便があれば伝えてください」と。
紗綾:ベアトリスさんがなにしたいかわかんないんだよなぁ。
ロット:「はい」
マジカルイワシ:(情報は得たいが口はききたくない)
カイン:「ふむ、生焼けでもないし、味がしますね。ここの料理人は腕が良いようだ(もぐもぐ)」
GM:裏通りのチンピラは言うことが違いますね。
マジカルイワシ:仕方ない、聞くか。「それで、あんた一体何が目的なんだ?」
GM:「私は大聖堂を預かる者として勤めを果たすのみです。ああ、反神殿組織を名乗る者としての疑問、ですか?」
マジカルイワシ:「何の話だかわからんな」
カイン:「本気で言ってます?」
マジカルイワシ:「俺は社会保障支援機構のサーディンだ」
GM:かっこいい。イワシなのに。
紗綾:《マスターマインドⅢ》で質問するとして、何だろう。何を企んでるのか、味方か敵か、それともその他?
《マスターマインドⅢ》はアコライトのクラスロールの1つ。一般スキルとして取得する。フェイトを1点消費し、対象に質問することができる。GMはその質問に答えなくてはならない。
ロット:「あれ、裁判っていつ頃行われるんです?」
GM:「一週間後ですね。証拠集めなどの準備期間が認められておりますから。謀反の容疑者を銀嶺城から出すことはないでしょうが」
カイン:なるほど。
GM:んで、ダイナストカバルについてだと「正直に申し上げて、くだんの組織のことはどうでもよいです。地域で細々と活動する彼らは、我々の障害になり得ません」と。
紗綾:地域貢献型反神殿組織。
GM:「第一、やっていることは街の清掃活動などで、ただの奉仕団体ではありませんか。本当は、我々と同じく神の許、人々の幸せを願う者たちであるのでしょう。神殿へ逆らうポーズなど、反抗期の子どものようなものです」
マジカルイワシ:「……」
GM:「以前言ったように神殿の部隊に対抗してくるようであれば排除しますが、目の敵にするような理由はありません」まあ、要するに相手にされてないですね。
カイン:「神殿は懐が広いのですね。祖を裏切り者と笑われる私も、見習わなければ」
マジカルイワシ:「まぁ、それはいい……それで、枢機卿として、何が目的で俺たちを連れてきた」
紗綾:「しかし、なにかしらの目的があってこの動きに賛同しているのだとは思うんですけど——直截に聞くものでもないかもしれませんが、どういうお考えなんですか?」
GM:「ですから、貴方達はシュペンガー伯の無実を証明したいのでしょう? 私は中立でありますから。……目的などと、大それたものがあるわけではありませんよ」」
紗綾:「では、中立の範囲では協力はしていただける、とそう考えても大丈夫なんですか?」
マジカルイワシ:「オズボーンを利用して私欲に突き動かされた貴族を一網打尽にしたい、ってところか?」
GM:「私欲に突き動かされた貴族とやらが何を指してのものかはわかりませんが。そのようなことがまかり通っているのであれば、神は決してお許しにならないでしょうね」
ロット:(う~ん、見たところいい人そうだけど、トリシーは何をもって警戒していたんだろう。でも彼女の見立てが間違っていたことなんて無かったし、注意するに越したことはないと思うんだけど……)
カイン:「(小声)ロットさん、このお肉すごいですよ。コショウをかけるとより美味しい」
ロット:「(小声)んんん! 本当だ! いったい何の肉なんだろう……?」
マジカルイワシ:「(小声)魚は出ないのか」
ロット:「ところでコショウって昔は貴重だったらしいんですよ。コショウ一粒は黄金一粒と言って、船と交換してくれる王様もいたとか」
カイン:「なるほど。それをこうして使えるというのは、良い国なのですね」
GM:何の話をしているんだ君たちは。
マジカルイワシ:話を戻す。「なるほどな……」
GM:「そうそう、オズボーン伯が仰っていましたけれども。貴方達のギルドの長は、ヴァンスター貴族でもありますが、確か敬虔な神の徒でもあったはず」
本部のギルドマスター、プラチコのことである。詳しくはオープニングフェイズのPC列伝を参照。
マジカルイワシ:「そうなのか?」
紗綾:「えぇ、確かにそうですね。常に"月の女神"ブリガンティアさまへの篤い信仰をお持ちだと伺っています」プラチコさん本人談。
GM:「やはり、そうでしたか。……さて、客人をもてなしたいのは山々なのですが……幾分不自由な身の上です。ご容赦くださいね。ログレスは良い街です、どうかごゆっくり楽しまれますよう」
GM:と、ここで皆さんは【知力】判定を振ることができます。難易度は18。成功するとベアトリスさんが何を言いたいのか察することができるよ。
紗綾:《ダンシングヒーロー》使います。
GM:食事の席で踊り出す女……!
《ダンシングヒーロー》はダンサーのスキル。シーンに1回、好きな判定に+1Dすることができる。踊って洞察力が増す理屈はわからない。
この判定は全員が行い、紗綾のみが成功。
GM:では、紗綾ちゃんはベアトリスさんの口ぶりから、どうやら皆さんがアンナ姫とシュペンガー伯、つまりエベントンさんを救出しルネスへ戻るのを助けようとしていることがわかります。その理由まではわからないけど。他の貴族たちの目があるから大っぴらに協力はできず、持って回った言い回しをしているわけですね。
紗綾:「なるほど。ではこちらもいろいろと動かなければならないです。ただ私たちも不慣れなこの町のことを是非お伺いしたいのですが、もしよければまたお会いできたりしますか?」
GM:「滞在中、こちらを拠点と出来るよう取り計らっています。込み入った話などはできませんが、ええ、偶然顔を合わせて挨拶を交わすくらいはあるでしょう」
紗綾:「はい。では、その際はぜひお願い致します」と去るベアトリスさんにぺこりと軽く会釈。
GM:「このような立場ですので、どこで誰が見ているかわかりませんからね」
一行はログレスの街中へ出て、エベントンとアンナを救出するための情報を集めることになった。ベアトリスはどうやら、そのために表立って協力はしないが、邪魔をするつもりもないようである。
■そのころ "温泉の街"ルネス
こうしたやりとりの背景では、何やらルネスサイドの話が、GMは何もしていないのに、野次馬同士のやり取りで勝手に進んでいた。なんで?
シェルト:(父上、僕は立派に父上の留守を預かります。ですからどうか、ご無事で……)
GM:立派な跡取り息子だねえ~。
シェルト:「…………屋敷の父上の肖像画が片付けられている……?」
GM:草
ミリー:「ボサッとするな。シュペンガー伯の潔白を証明する材料を、こっちからも探すんだ。」
シェルト:「あ、ああ、そうだな、そうだった。うむうむ。父上のため、ルネスのため……」
GM:そうだぞ。
シェルト:「…………オズボーンめぇ……!」
GM:あーあ。
ミリー:「……僕の辛抱を無駄にしてくれるようなことはしてくれるなよ。」
シェルト:「わ、分かっている! お前こそ短気を起こすなよ!(ぷんぷん)」
ミリー:「……さて。そろそろ地下に幽閉されているご婦人(?)に食事を運ぶ時間か。」
GM:あああああ、デイジーさん!!
ミリー:こうでもしないと暴れるからな。
デイジーさん、ついに幽閉される。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます