第15話 【エロトリガー】の所為だったのか

「キスしたくなっちゃった……✨😘✨💕」

 今にも唇が触れそうなほど顔を近づけてきた。



「え、えェ……😳💦」

 ドキッとして、また身体が硬直してしまった。


「ねェ……✨👄✨💕 ポチはキスしたことあるの」


「え、そりゃ、キスくらい……」

 余裕を見せて笑顔を作ろうとしたが、顔が引きつったように上手く笑えない。

 


「フフ、見栄張っちゃってェ、キスした事もないクセに」


「いや、別に……」

「キスしちゃおうかな✨👄✨💕」

 ユリアは僕をそそのかすように上唇をペロッと舐めた。


「いや、あの……」



「きっと、これはエロトリガーの所為なのねェ……」



「うゥ……✨👩‍❤️‍💋‍👨✨💕」

 柔らかな唇が重なり合った。


 これがキスなのか。



 初めての体験だ。






 僕たちは、その夜、熱病に冒されたみたいに愛し合った。




 いつまでも……。





 これが【エロトリガー】の所為せいだったか、どうかは確かではない。



 ただひとつ言えることは、『恋は魔法』だと言う事だ。






 文字通り『エロトリガー』は、その魔法を引き出す【トリガー】だったのかもしれない。










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