第13話 セッ○ス・ピストルッてオモチャ

 僕もユリアからエロトリガーを奪い返そうと懸命だ。



「あァ……、これがアキラ君の言ってた。

 セッ○ス・ピストルッてオモチャなの」

 しかしユリアは完全にオモチャだと思っているようだ。



「違うよ。セッ○ス・ピストルッて、そりゃ、どっかのパンクバンドだろう!!

 いいからソレを返せよ」

 エロトリガーを取り返そうと、もみ合いになった。

 だが、ユリアも手にしたまま返そうとしない。



「わかったわ。これを撃つと女の子がエロくなって、童貞ボーイを誘うッてヤツでしょ」

 ユリアはケラケラ笑って愉しそうだ。


「違うッて。そんなワケないだろ!!」

 だが、奪い返そうとした瞬間、エロトリガーの引き金に指が触れたのか。



『パァーン💕✨🔫✨』

 破裂音がして二人の間で、エロトリガーが暴発した。



「キャァァーーッ……😫💦」

「わァァーー……😖💦」

 二人同時に悲鳴を上げた。


 一瞬でピンクの霧状のガスが部屋じゅうに広がっていく。



「うゥ……」

 痺れるほど濃厚で甘美な匂いが僕の鼻孔を刺激した。



「なに、これェ……😳✨」

 ユリアもビックリして目を丸くした。

 









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