第12話 大人のオモチャなの

 しかも尻に差し込んだエロトリガーに二人の体重が掛かるので、かなり違和感がある。

 

 なんとか背中を反らし、ブリッジをして腰を浮かせようとした。


 だが、そうすると下から腰を突き上げるような格好かたちになる。

 当然、ユリアの下半身に股間を押しつける感じだ。


「もうエッチねェ……。

 ポチのクセして!!」

 美少女に誤解されても仕方がない。



「いやいや、違うンだよ。尻の下に……」

 だが、【エロトリガー】のことをバラすワケにはいかない。


「ン、お尻の下に何があるのよ!!」

 何かを察知したのか、ユリアは僕の尻の下を探った。


「ちょっと、やめろよ」尻を触られてくすぐったい。



「なに、この硬いの」

 ユリアはエロトリガーを引っ張り出した。



「いやいやァ……、それは違うンだ。

 ただのオモチャだよ」

 誤魔化すのに必死だ。


「え、これが大人のオモチャなの」

 

「違うッて、アキラから預かっただけで。

 返してくれよ」

 僕もユリアから奪い返そうと懸命だ。








☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る