第9話 こんなに震えちゃってェ……

 愉しそうにユリアは僕に抱きついてくる。



「えェ……😳💦」

 また僕は全身がガチガチに硬まってしまった。


 柔らかな胸の膨らみが僕の胸板へ押しつけられる。なんとも言えない感触だ。



「フフ……、どうしたの。ポチッたら?

 こんなに心臓をドキドキさせちゃって」

 そう言うユリアも胸が高鳴っているみたいだ。



「え、いや、だってェ……🙄💦」

 視線を逸らせて何とかごまかそうとするが、どう見ても僕の方が緊張していた。


 受け応えも、しどろもどろだ。

 かすかに全身が戦慄わなないてしまった。



「フフ……、ただのハグじゃン。

 挨拶でしょう✨🤭✨💕

 こんなに震えちゃって。

 ポチッたら何をエッチな事を考えてるの?」

 


「うゥ…、うるさいなァ……」

 確かに欧米では挨拶程度のハグだが、僕にとっては初めての体験だ。


  


 心躍るようなひと時が過ぎていった。


 ユリアと遊んでいると時間を忘れそうだ。



 カバンの中にしまった【エロトリガー】を何時いつ出そうか思い悩んでいた。


 


 ユリアが用を足しているスキに、カバンから取り出した。










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