第8話 真っ赤《か》チン

 ユリアにボディ洗いなんてソープのまがいの事をさせるワケがない。



「キャッキャッ✨😜✨✨

 なによ。昔は良く一緒にお風呂へ入ってたじゃン。洗いッこもしただろう!!」

 ふざけるように僕の太ももをゴシゴシと洗う振りをした。



「バッ、バカだなァ、いつの話しだよ!!

 そりゃ〜、ずい分とむかしの……。

 子供の頃の話しじゃん」

 もう何年も前の話しだ。



「今は、もうズルけ『真っチン』になったのかしらァ✨🤭✨✨💕」



「アメリカザリガニか。

 『真っ赤チン』ッてェ……😓💦」

 僕の地方では、大きくて赤黒いアメリカザリガニを『真っチン』と呼んでいた。今、考えると少し卑猥ひわいな表現だ。



「可哀そうにポチのは、まだ皮のけてない真っ白な『真っ赤チン』なのねえェ」

 ガッカリした顔で僕の股間を眺めた。



「うるさいな。包茎じゃねえェよ……」


「どれどれェ……✨😜✨✨

 じゃァ……、お姉様に見せてご覧!!」

 おどけた顔で、強引にパンツを下ろそうとする。



「やッ、や、やめろよ!! バカ!!

 おムコに行けなくなるだろォ……!!」



「フフ、大丈夫よ。そしたらユリアがおムコさんに貰って上げるから✨🤗✨💕」

 愉しそうにユリアは僕に抱きついてくる。



「えェ……😳💦」

 また僕は全身がガチガチにかたまってしまった。








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