第7話 シャワーでも

 あとほんの少しでキスをしそうな距離だ。



「わ、わ、わァァァァ〜ーーー……😳💦」

 ビックリして、思わず叫んでしまった。

 全身が硬直するようだ。



「フフ、なによ。意気地なしの困った童貞チェリーボーイねえェ……。

 ポチはァ……!!」


「うゥ……、うるさいなァ。

 ちょっとビックリしただけだよ」

 


「ほんの少し顔を近づけたくらいで、こんなに動揺キョドッちゃってェ……」

 ユリアは、妖しく目を光らせて微笑んだ。



「べ、別に……、動揺キョドッてるワケじゃないけど」

 口を尖らせて反論したが、間違いなく動揺している。かすかに声が震えてしまった。


「弱虫の意気地なしだから困っちゃうわ!」


「ううゥ……」

 確かに、僕は弱虫で意気地なしだ。



「あァ〜……、熱ッつゥ〜い!!

 じゃ、シャワーでも浴びて来ようッと!」

 突然、ユリアは僕の目の前でTシャツを脱ごうとした。



「ちょッ、ちょっと、ユリア!!

 いきなり何をやってンだよ」

 慌てて僕はTシャツを脱ごうとする美少女の両腕を制した。

 めくりあげたので下からブラジャーが見えかけている。




「ええェ……、何ッてェ……、シャワーで汗を流すのよ。

 ポチも一緒にお風呂に入りたいの」



「いッ、一緒にィ……😳💦」

 驚きのあまり声が詰まった。



「いきなりボディ洗いさせる気なの。

 童貞ボーイのクセしてポチも結構、大胆なのねえェ……」

 横目で睨むような目つきだ。



「べ、別に……」

 すぐさま首を横に振って否定した。



 美少女のユリアにボディ洗いなんてソープ嬢まがいの事をさせるワケがない。









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