第6話 子供かどうか見てみるゥ……✨😜✨💕

 ひと息ついてソファで寛いだ。



「じゃァ、ポチ!!

 取り敢えず久しぶりだからカンパイしよ。

 缶ビール持ってきて!!」

 ユリアは、ふんぞり返って僕に向かって顎で命じた。


「はァ〜……、なに言ってんだよ!!」

 


「フフ、あとで、ドッグフード上げるから。

 早くしなさい」

 まるで女王様気取りだ。


「あのなァ、僕はペットじゃねえェッて!!

 ドッグフードでよろこぶか!!」



「やっぱ夏は缶ビールでしょう!!

 早くゥ〜、おもてなし!!」

 長く肉づきの良い脚をバタバタさせてねだった。


 ただでさえ、丈の短いミニスカートがヒラリと捲れそうになった。覗き込めばパンツが見えそうだ。

 



「おもてなしッてェ……!!

 どこのワガママなサラリーマンだよ!!

 だいたい、僕は二十歳だけど、ユリアはまだ子供だろう!!

 缶ビールなんかで、もてなせるか!!」



「バカねえェ……。童貞ボーイのポチと違って、ユリアはもうなのよ」


「どッ、どこが大人だ!!

 大の大人が、いきなり路上で後頭部にアックスボンバーを叩き込むか!!

 まだ痛いだろう!!」

 頭の後ろを手で撫でた。


「バカなの! ボーッとして歩いてるからよ。今の時代、いつ何時なんどき、敵に襲われるか、わからないのよ!!」



「ウソつけェ〜ーー……!!

 どんな戦国の世だよ!!」


「しょうがないなァ。

 じゃァ、そこにあるワインで良いわ」

 ラックに飾られているワインを差した。


「だから、子供に飲ませられるかァ〜!!

 だいたい、これは親父のワインだよ!!」

 飲んで怒られるのは僕だ。



「あァら……、子供かどうか見てみるゥ」

 突然、僕の前に立ち上がり顔をグッと近づけた。挑発するようだ。


 あとほんの少しでキスをしそうな距離だ。



「わ、わ、わァァ〜ーー……😳💦」







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