TURN27:迫りくる神々

遊太

HP:4000 AC:0 手札:4枚


ザキダリ

HP:4000 AC:1 手札:0枚

フィールド:

『タイムウォーク・スパイラル・ドラゴン』

攻撃力:4000 防御力:4000 素材:3個


「グギュグオオオオオオオオオオン!!!」

 タイムウォーク・スパイラル・ドラゴンの雄たけびがフィールドに鳴り響く。

「先行1ターン目から…」

「神を召喚しやがった…!!」

「これがこの世界の運命だ…!フッフッフ…はっはっはっ!!!」

「でもお兄様、先行1ターン目は攻撃できません。次のターンでタイムウォーク・スパイラル・ドラゴンを倒せれば…」

「いや、先行1ターン目で奴を出されたのはまずい…!」

「タイムウォーク・スパイラル・ドラゴンの効果発動!エクストラ素材を一つ墓地に送り、このターンが終了した後、もう一度我のターンを行う!!タイム・スパイラル!!」

 タイムウォーク・スパイラル・ドラゴンの雄たけびを共に周囲の時間が歪み始める!

「もう一度自分のターンを行うってことは…次のターンは1ターン目ではないから攻撃できるってことかよ…!!」

「その通り!言っただろう!貴様のターンは来ないと!次の2ターン目でこの世界に終焉をもたらす!!」

「相手のターンを回さずに決着を付けるなんて!そんなのデュエルじゃないわ!!」

「そうですゼット様!いくらなんでもフェアじゃありません!」

「黙れ!!この理不尽な運命こそこの世界の全て!だから我は歪なこの世界を破壊し、平等な新世界を創らなければならないのだ!」

「チッ!アイツ…さっきから好き放題言いやがって…!」

「我はこれでターンエンド!そしてタイムウォーク・スパイラル・ドラゴンの効果によって再び我のターン!ドロー!!」


遊太

HP:4000 AC:0 手札:4枚


ザキダリ

HP:4000 AC:4 手札:1枚

フィールド:

『タイムウォーク・スパイラル・ドラゴン』

攻撃力:4000 防御力:4000 素材:2個


「我はマジックカード『天使の豊札』を発動!4枚ドローさせて貰うぞ」


AC:4→3 手札:0→4枚

『天使の豊札』 マジックカード

自分の手札が4枚になるように山札を引く。


「さらに竜の宝玉を発動!手札のドラゴンを墓地に送り3枚ドロー!」

「くっ…しっかりと手札補充してきたか…!」

「そして我は裏側カードを1枚出す!」


AC:3→2 手札:4→2→5枚

『竜の宝玉』 マジックカード

自分の手札から種族がドラゴンのモンスターを墓地へ送る。その後、山札から3枚ドローする。


AC:2→1

裏側カード:1枚


「タイムウォーク・スパイラル・ドラゴンの効果は2ターン連続で使うことはできない。だが貴様を仕留めるには追加ターンは1回で十分だ!やれ!タイムウォーク・スパイラル・ドラゴンで切藤遊太に直接攻撃!!」

 タイムウォーク・スパイラル・ドラゴンは口を大きく開き、時空が歪むほどの威力を誇る水のブレスを放つ!

「ザ・ワールド・エンド!!」

「この攻撃が通ったら遊太の負け…!」

「遊太!!!」


タイムウォーク・スパイラル・ドラゴン 攻撃力:4000

遊太 HP:4000


「手札からウニボーの効果発動!!」

「ウニウニー!!」

 デフォルメしたウニのようなモンスターがフィールドに現れる!

「ウニボーは俺の残りHP以上の攻撃力を持つモンスターから直接攻撃を受ける時、手札から発動できる効果を持ったモンスター!こいつを墓地に送ることで、相手のバトルタイムを強制終了させる!!」

「何だと!?」

 タイムウォーク・スパイラル・ドラゴンは攻撃を止めてしまう。

「ふう、助かったぜウニボー」

「神の攻撃をかわしただと…チッ!ターンエンド!!」

「行くぜ!俺のターン!ドロー!!」


遊太

HP:4000 AC:3 手札:4枚


ザキダリ

HP:4000 AC:0 手札:4枚

フィールド:

『タイムウォーク・スパイラル・ドラゴン』

攻撃力:4000 防御力:4000 素材:2個

裏側カード:1枚


「何とかワンターンキルは回避しましたけど…」

「神が場にいるという状況は変わっていない。このまま次のターンを渡せば効果を使われ、今度こそ負けるだろうな」

「何とかして神を倒しなさい!遊太!!」

「…俺の今の手札に神を倒せるカードはない。このカードに賭ける!俺はマジックカード『エレメンタル・チャンス』発動!」

「ほう…」

「エレメンタル・チャンスの効果で自分の山札の上から3枚ドローして互いに確認!そのカードが全て上級でタイプ・分類が異なるモンスターの場合は全員進化元、AC無しで効果を無効にして召喚できる!ただしモンスター以外のカードを引いた場合は墓地へ送られ、墓地に送ったカード1枚につき俺は2000ダメージを受ける!」

「いきなり大博打ね…」

「マジックかカウンターを2枚引いてしまったら4000ダメージ、その時点で敗北となってしまいます…!」

「だがモンスターを引ければ一気に上級モンスターを3体並べるチャンスだ。引けるか?」

「行くぜ!ドロー!!」

 遊太は山札を3枚引き、そして引いたカードを見せる!

「1枚目は『大文字ゴースト』!炎タイプのゴーストモンスターね!」

「2枚目は『聖石の巨兵』、地タイプの岩石モンスターだな」

「3枚目は『エレメンタル・マジシャン』!闇タイプの魔術師モンスターです!」

「よっしゃ!3枚とも上級モンスター!一気に召喚だ!」


AC:3→2

『大文字ゴースト』

上級 タイプ:炎 分類:ゴースト 攻撃力:2000 防御力:2000

『聖石の巨兵』

上級 タイプ:地 分類:岩石 攻撃力:2000 防御力:2500

『エレメンタル・マジシャン』

上級 タイプ:闇 分類:魔術師 攻撃力:2500 防御力:2100


「しかしいくら上級モンスターを並べたところで我のタイムウォーク・スパイラル・ドラゴンの防御力は4000!貴様のモンスターでは倒せん!」

「これで終わりじゃないさ!俺は大文字ゴースト、聖石の巨兵、そしてエレメンタル・マジシャンの3体でエクストラゾーンを展開!!」

 3体のモンスターがデュエルガジェットに飛び込むと…フィールドからマグマが吹き出す!

「この星の奥底に眠る!灼熱のエレメントを呼び覚ませ!!エクストラ召喚!!」

 灼熱のマグマの中より赤き魔導士が姿を現す!

「いでよ!!エレメンタル・アースコア・マジシャン!!」

「はっ!」


『エレメンタル・アースコア・マジシャン』

エクストラ タイプ:炎 分類:魔術師 攻撃力:2500 防御力:2500

召喚条件:エレメンタル・マジシャン+地タイプモンスター+炎タイプモンスター


「アースコア・マジシャン!久々の登場ね!確かあのモンスターの効果は水タイプのモンスターの破壊…あれ?」

「神竜にはカード効果は通用しない…そしてパワーもタイムウォーク・スパイラル・ドラゴンに負けている…」

「遊太さん、どうするつもりなのでしょう…?」

「裏側カードを1枚出し、俺はマジックカード『ツインブースト』を発動!」


AC:2→0

裏側カード:1枚


「ツインブーストは自分フィールドの上級モンスター3体以上を素材にエクストラ召喚したモンスターを対象に発動できるマジックカード!対象のモンスターの攻撃力より防御力が高いモンスターを攻撃した場合、攻撃力を2倍にする!」

「なるほど!この手があったか!」

「これでアースコアの攻撃力は2倍の5000!」

「タイムウォーク・スパイラル・ドラゴンを倒せます!」

「行け!エレメンタル・アースコア・マジシャンでタイムウォーク・スパイラル・ドラゴンを攻撃!灼熱のアースコア・ストーム!!」

 アースコア・マジシャンの杖からマグマの竜巻が発生し、タイムウォーク・スパイラル・ドラゴンを貫く!


エレメンタル・アースコア・マジシャン 攻撃力:2500→5000

タイムウォーク・スパイラル・ドラゴン 防御力:4000

ザキダリ HP:4000→3000


「うぐっ…!!」

 攻撃の余波がザキダリにも襲いかかる!

「よっしゃ!神を倒した!」

「やるな!1ターン目に神を出されたときはもうダメかと思ったが…」

「神の攻撃をしのいで、次のターンで撃破しました!」

「アタシのライバルである以上、これくらいは当然ね!」

「ターンエンド!」

「フッ、我のターン。ドロー!」


遊太

HP:4000 AC:0 手札:1枚

フィールド:

エレメンタル・アースコア・マジシャン 素材:3個

裏側カード:1枚


ザキダリ

HP:3000 AC:3 手札:5枚

裏側カード:1枚


「神の猛攻を凌ぎ、なおかつ神を突破するとは…流石選ばれしデュエリストと褒めてやりたいところだ。ならば次の神を見せてやろう」

「次の神…まさか!?」

「我はダブルマジック『サモンゲート・ゼロ』『サモンゲート・インフィニティ』を発動!!」

「またサモンゲートだと!?」

「奴の手札はサモンゲートを含めて5枚…ということは!?」

「我が召喚するのは当然、同名の上級ドラゴンモンスター3体!現れろ!黒牙の紅竜!」

 黒き牙を持つ3体の赤き竜が姿を現す!


AC:3→2→1

黒牙の紅竜ブラックファング・レッド・ドラゴン』 ×3

上級 タイプ:闇 分類:ドラゴン 攻撃力:2400 防御力:2100


『サモンゲート・ゼロ』 マジックカード

効果:次に自分がモンスターを召喚する時、支払うACを1減らす。

ダブルマジック:このカードを発動する時に自分の手札の『サモンゲート・インフィニティ』を見せることで、このカードは以下の効果を得る。

・次にモンスターを召喚する時、進化元モンスターがいない場合でも進化モンスターを召喚することができる。


『サモンゲート・インフィニティ』 マジックカード

効果:なし

ダブルマジック:自分が『サモンゲート・ゼロ』を発動した後にこのカードを発動してもよい。その場合、このカードは以下の効果を得る。

・自分フィールドのモンスターと同名のモンスターを手札から好きなだけ選び、召喚する。この召喚はACを払わずに行うことができ、進化元も不要となる。


「我は黒牙の紅竜3体でエクストラゾーンを展開!」

「遊太さん!気を付けてください!神が来ます!!」

「くっ!!」

 3体の黒牙の紅竜はデュエルガジェットに吸収され…フィールドにブラックホールが出現する!!

「宇宙の彼方より降臨し、我に無限の力をもたらせ。闇の神を冠する四天竜。ブラックホール・ロータス・ドラゴン!!」

「ダアアアアアアアアアアクオオオオオオオ!!!」

 ブラックホールの中から漆黒の竜が降臨し、雄たけびをあげる!


『ブラックホール・ロータス・ドラゴン』

エクストラ タイプ:闇 分類:ドラゴン/ゴッド 攻撃力:4000 防御力:4000

召喚条件:闇タイプ・ドラゴン・上級モンスター×3


「ブラックホール・ロータス・ドラゴン…!!」

「闇タイプ最強のドラゴンモンスターです…!」

「ブラックホール・ロータス・ドラゴンは無限の力を生み出す神。効果発動!1ターンに一度、素材モンスター1枚を墓地に送り、ACを3増やす!更に3枚ドロー!!」


AC:1→4

手札:0→3枚


「ACと手札を同時に増やす効果!?」

「ブラックホール・ロータス・ドラゴンの恐ろしさは奴のパワーではない。次から次へと更なるカードを呼び出して来ることだ…!気をつけろ遊太!!」

「我はマジックカード『竜の宝玉』を発動!ドラゴンを捨てて3枚ドロー!」


AC:4→3

手札:3→1→4枚


「我は手札を2枚墓地へ送り、2体のドラゴブレインを召喚!」

 怪しげなローブを身に着けた2体の竜人が姿を現す。

「さらにドラゴブレインが召喚に成功した時、山札を1枚ドローする。我は2枚ドロー!」

「くっ!タカシとのデュエルでも使ったきたカードか…!」


ザキダリ AC:3→1 手札:4→0→2枚

『ドラゴブレイン』×2

中級 タイプ:闇 分類:ドラゴン 攻撃力:100 防御力:1500

効果:このモンスターが手札に存在する時に発動できる。自分の手札から分類がドラゴンで効果を持たないカードを墓地に送る。そうしたなら、このモンスターは進化元となるモンスターがいない場合でも召喚することができる。このモンスターの召喚に成功した時、山札を1枚引く。


「我はドラゴブレイン2体でエクストラゾーン展開!」

 2体のドラゴブレインたちはデュエルガジェットに吸収され、死神のような姿のドラゴンへと姿を変える。

「闇よりいでよ!ドラゴファイス!!」


『ドラゴファイス』

エクストラ タイプ:闇 分類:ドラゴン 攻撃力:0 防御力:0

召喚条件:闇タイプ・ドラゴン・中級モンスター×2

効果:このモンスターがエクストラ召喚に成功した時、このモンスターを破壊する。その後、自分の墓地から分類がドラゴンで効果を持たないモンスターを3体まで選び召喚する。この効果で召喚したモンスターは、ターンの終了時まで攻撃力・防御力が0になる。


「蘇れ!蒼炎の銀竜たちよ!!」

 蒼炎の銀竜が地中から現れる!


蒼炎の銀竜ブルーフレイム・シルバー・ドラゴン』×3

上級 タイプ:炎 分類:ドラゴン 攻撃力:3000→0 防御力:2500→0


「蒼炎の銀竜!?いつ墓地へ送ったのでしょう!?」

「…そうか!ドラゴブレイン、そして竜の宝玉を使った時、奴は蒼炎を墓地に送っていたのか…!」

「これでアイツの場には炎タイプの上級ドラゴンが3体…来るよ!遊太!!」

「我は蒼炎の銀竜3体でエクストラゾーン展開!!」

 3体の蒼炎の銀竜はデュエルガジェットに吸収され…フィールドは業火に包まれる!

「見るがいい!これが強靭にして無敵!最強ドラゴンの究極進化系!刮目せよ!炎の神を冠する四天竜!蒼炎の混沌爆竜!!」

「ファオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」


蒼炎の混沌爆竜ブルーフレイム・カオスバースト・ドラゴン

エクストラ タイプ:炎 分類:ドラゴン/ゴッド 攻撃力:4000 防御力:4000

召喚条件:炎タイプ・ドラゴン・上級モンスター×3


「蒼炎の混沌爆竜…!!」

「嘘でしょ…先行1ターン目から四天竜を召喚して来ただけでも驚愕だというのに…」

「今度は1ターンで神を2体も出して来るなんて…ありえない…ありえないです…!」

「蒼炎の混沌爆竜の効果を発動!1ターンに一度、エクストラ素材1枚を墓地に送り、相手の手札とフィールドのカードを全て破壊する!!」

 蒼炎の混沌爆竜は三つの首から炎を同時に放つ!!

「「遊太!!!」」

「消え去るがいい!!ボルメテオ・バースト・ブレス!!」

 蒼炎の混沌爆竜の三つ首から放たれる炎がフィールドを焼き尽くすが…

「…なんだと!?」

 バトルフィールドにいる遊太、そしてエレメンタル・アースコア・マジシャンは無事であった!


遊太 HP:4000→3600

手札:1→0枚


「俺はカウンターカード『燃え尽きぬ闘志』を発動していた!」

「燃え尽きぬ闘志だと…?」

「このカードは俺のモンスターが破壊される時に発動可能!HPを400払うことで、炎タイプの魔術師モンスターは破壊されない!この効果はこのターン中何度でも使用できる!」

「よし!混沌爆竜の効果を最低限の被害で抑えた!」

「その調子よ遊太!!」

「ふん、ならば力でねじ伏せるのみ!蒼炎の混沌爆竜でエレメンタル・アースコア・マジシャンを攻撃!!」

 蒼炎の混沌爆竜は爆風を放つ!!

「ゴッドブレイズ・バースト!!」

「燃え尽きぬ闘志の効果!HPを400払って破壊を無効にする!」

 灼熱の攻撃がエレメンタル・アースコア・マジシャンと遊太を襲う!

「くっ!!」


蒼炎の混沌爆竜 攻撃力:4000

エレメンタル・アースコア・マジシャン 防御力:2500

遊太 HP:3600→2100→1700


「ブラックホール・ロータス・ドラゴンの攻撃!!」

 ブラックホール・ロータス・ドラゴンは口からダークマターを放つ!

「ダークネス・インフィニティ!!」

「本当は燃え尽きぬ闘志の効果を使いたい状況だが…」

「HPが足りないわね…」

「この攻撃は受けるしかありません…!」

 黒き衝撃がエレメンタル・アースコア・マジシャンと遊太を襲う!

「ぐあああああ!!!」


ブラックホール・ロータス・ドラゴン 攻撃力:4000

エレメンタル・アースコア・マジシャン 防御力:2500

遊太 HP:1700→200


「ほう、耐えたか。だが貴様のHPは残りたったの200。さらに我の場には2体の神がいる!諦めろ。貴様に勝ち目などもう無い!」

「いや諦めない!まだまだ勝負はこれからだ!俺のターン!ドロー!!」


To be continued…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る