スラバ宙域冲海戦編
第2.5話 決戦の海
117事件の報せを聞いた幕僚達は慌てふためいた。それから異星人への報復と人類の安全保障を兼ねた大規模な作戦行動が計画された。
地球の艦隊と月の艦隊から混成された宇宙艦隊で異星人を迎え撃つと言うものだ。
編成内訳表
改修空母三隻
補給艦二隻
駆逐艦三十隻
巡洋艦六隻
戦闘機160機
基本的にはどれも統合戦争末期に建造された艦であるので数で勝負しようと言う意思の表れが今回の大規模編成になったのだろう。
3ヶ月後
作戦決行日
空母アトランティスから一斉に戦闘機が発進した………
この決戦は統合軍の惨敗であった。結果は明白で117事件の教訓を生かしきれていないのであった。異星人たちの兵器に電磁波を放つものがあり無人誘導ミサイル等の類は制御不能に陥ったり攻撃がまともに当たらず直接照準の主砲や機関砲による攻撃がほとんどでミサイル万能論時代に開発された誘導兵器は役に立つどころか敵の電磁波による影響で友軍への誤射が相次ぎ戦場に混乱を招く結果となり大敗を決することとなったのだ。のちにこの戦闘はスラバ宙域冲海戦と呼ばれ史上最悪の作戦と揶揄されることとなる。
それからは異星人に対して有効な攻撃兵器が開発されるまでデザイナーズヒューマンと呼ばれる遺伝子操作と投薬により急速に成長させた人間を誘導装置としてミサイルに操縦桿を取り付けたもので特殊攻撃機として特攻作戦が行われるようになったり、宇宙機雷を敷設し機雷網を構築することで侵入を防ぐことになんとか成功するのであった。
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