第2話 新入社員「大学の先輩」

竹田は先輩達に訳を聞いたが、誰も何も教えてくれ

なかった。

社内のざわめきはなんなのだろう?

先輩達は、話をはぐらかすばかりだった。


竹田は早速会議の資料をそれぞれ、30枚づつコピーするように山内君に頼んだ。

書類別に分けてE会議室に持ってくるように指示をした。


「山内君、じゃあ私はパソコンを運ぶからその資料コピーしたら持ってきてね。」

そう言ったが準備が終わりかけていた頃、

まだ山内はE会議室に来なかった。


「おい❗竹田資料はまだか❗」


先輩達はいらだっていた。


竹田は急いで見に行った。


そこには、山内が資料を拾っている姿があった。

「どうしたの?山内君?」竹田は聞いた。

「資料を落としてしまって、資料がバラバラになってしまって、分からなくなってしまったんです。」


私は言った。


「山内君、ずっとそんな事をしていたの❗

これからは何でも聞きにきてね。」


竹田はそう言ったがイライラしていた。

その日の会議は、山内のせいで延期になってしまった。


山内は、お茶を配れば資料にお茶をこぼす

パソコンを打ってと頼めばパソコンがまるで出来ない。資料をホチキスで止めてと言えば、

ちゃんとホチキスが止まっていなくて、バラバラに資料が落ちた。


竹田は「社長無理です。山内君はこの仕事に向いていません。他の部署に移動させてください。」

でも、社長は「あいにく他の部署は人が足りているんだよ。

君も後輩がほしいって言ってたじゃないか」


「これでは自分の仕事ができません」


私は何度も社長に言ったが、取り合ってはもらえなかった。


山内に竹田はパソコン教室に行くように言って、

習い始めたがパソコンの上達は3ヶ月たっても上達は見られなかった。


そこで竹田は大学の先輩の結城美保に電話をかけ

山内の事を話し、

パソコンを教えてほしいと頼んだ。

次の日、山内と竹田と結城美保に

喫茶店「夕暮れ」で会う約束をした。


結城美保は竹田の会社から近いため仕事終わりに「夕暮れ」で教えてくれると約束をしてくれた。

結城美保は「任せておいて」そう約束をしてくれた。


結城先輩ならパソコンのスペシャリストだし、優しいし、教え方も上手だし、これで安心そう思っていた。

 

あれから二週間もたつのに山内に上達はみられなかった。


        つづく


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