「自由研究」についての研究
1.動機
毎年、夏休みになると学校では自由研究が宿題の一つとして課される。私は今まで何を研究すればよいか、どのようにまとめたらよいかに頭を悩まされた。しかし、6年生になったこの夏「身近で分からないことを調べましょう」という先生の言葉を聞いて本研究を行うことに思い至った。
2.仮説
テーマ選びおいて正解と呼べるものが存在する。(ここでは先生に褒められ学校外の発表会に出品されるものを正解とする)
3.研究方法
他校も含めた過去10年分の発表会出品作品(入選作品)を調べ、共通点を見つける。
4.結果
選ばれていたテーマは以下の(1)~(3)に大別されるようであった。
(1)身近なことをテーマにしているもの
(2)日常生活で感じるストレスを解決する方法を模索するもの
(3)使い古されたテーマに独自の視点を追加したもの
また、テーマ選びからは離れるが高学年の研究においてもコンピュータで打ち込んだ作品が見られなかったのは特筆すべき点であろう。
5.考察
4.の結果を踏まえた考察を述べていく。また考察をどのように生かすかを考え、例を示した。
(1)やはり卑近な研究テーマというのは健気さの象徴なのであろう。評価するのが教員、つまり大人であるということも考えると、子どもという自分たちよりも下の存在が自身に分相応なテーマを選び、出る杭となっていないということが好意的に受け止められる側面もあると思われる。
例:「オヤジギャグが寒い理由 ~実例と改善案~」
(2)人間誰もストレスを感じながら生活しているものである。それを解決しようとする姿勢はおそらくストレス社会の負荷を子どもたちよりも強く感じているだろう大人たちに魅力的に映るのであろう。
例:「校長の長い話をやり過ごしたい!」
(3)自由研究にも流行り廃りはあるが、それをオマージュしたり先行研究として利用するという研究者然とした態度、さらに別の視点を加えて発展させようという態度が評価されると思われる。別の視点を加え丸パクリを回避している点はお見事である。
例:「十円玉を一番汚す方法」
また、コンピュータで打ち込んだものが無かったというのも健気さが理由であろう。手書きフォントの使用によって健気さと簡便さなどを両立できると思われる。
6.まとめ
ある程度の共通点が見られたため、これらを満たしたものが正解となるのだと思われる。また共通点があったことから教員側にもある程度の基準が存在すると思われる。
7.感想
過去の入選作品を調べるのは非常に興味深かった。今回、得られたポイントを生かして自由研究をしてみたいところだが、今年で卒業してしまうのが残念である。本研究のテーマは(1)と(2)を満たしているし、手書きフォントからは健気さも感じられるため入選間違いなしだと思う。
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