今日の晩ご飯はタラのホイル焼きだよ
いざ、取り掛かろう。今日はタラの切り身のパックが安かった。そろそろ安くなるかなと思って待っていたら、やはり安くなった。渚はタラが好きだからこの料理を作れるときは作ることにしている。いつも喜んでくれる。
まず、玉ねぎをスライスする。輪切りではない切り方で。くし形というのだったかしら。それを大きめに準備したアルミホイルに敷き詰める。塩コショウを忘れずに振りかける。その上にベーコンを一枚そのまま乗っける。贅沢だ。ベーコンが脇役に回るなんて。この塩味もいい感じにタラに効いてくる。そしてその上にタラ。そしてチーズ。周りにはコーンを散らす。マヨネーズをいつもどのタイミングで入れていたかよく分からなくなってしまったから、まあ、とりあえずかけといた。こんな適当にやったとか、ばれたら渚になんか言われてしまう。そのまま、アルミホイルを閉じてオーブンに入れる。
さあて、待つ時間だ。待っておくだけで完成するというのがいい所なのは分かっているのだけれど、完全にオーブンを無視するというのは、少し僕には難しい。いま、どんな感じだろう、と覗き込んでしまう。オーブンを途中で開けるなんてことはご法度なのだから、気にしたところでどうしようも無いのだけれど、やっぱり気になる。
まあ、サラダの準備でもすることにしよう。カット野菜を買って来てあるから、渚の好きなゆで卵でもをつくるとしよう。片手鍋を準備して、卵がかぶるくらいの水を入れる。それで、沸騰させる。ふたがあるからふたをする。これですぐに沸騰する。
そういえばスープがない。余ってたじゃがいもと人参を賽の目に切って別の鍋に入れて、水を入れてコンソメの欠片を落とす。これを火にかけるだけで味がきまるのだから、コンソメは偉大だ。意味もなくかき混ぜてみたりする。
沸騰したお湯の火を弱めてお玉で卵を入れる。ここで雑にしてしまうとひびが入ってしまう。再び、ふたをする。
スープの野菜も柔らかくなったようだから、ここで火を止めておく。ごはんはとっくに炊けているから、もう終わったようなものだ。カット野菜を小皿に分けて入れて冷やしておく。ゆで卵ができたら、あのスライスするための道具を使って切る。切ったやつをすこし重ねながらきれいに一列にサラダの上に乗せるのは楽しい。
ピピピピ。ピピピピ。目覚ましと一緒の音であるゆえの幾ばくかの不快感に目をつぶりながら、火も止める。卵をお湯から上げておく。タラもできたようだから、アルミホイルごとお皿に乗せて、そのまま食卓に運ぶ。ゆで卵が熱いのを我慢しながら殻をむく。殻をむくのは渚もよく手伝ってくれる。むき終わったものから切る。そして、冷蔵庫からサラダを取り出してその上に乗せる。二皿分終わったら、またあっちに持っていく。最後にスープとごはんを二人分よそったら完成。栄養面からみても偏りはないし、いい感じだろう。
いただきます。
ごちそうさまでした。
僕は渚の分にラップをかけて、冷蔵庫へとしまった。
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