第2話 とある普通女子高校生の朝

ウチの心臓がうるさいほどに鳴り響いてる。

時刻は朝7時。今日は転校先の高校の始業式。と、同時に私の初登校の日でもある。

昨日は緊張のせいか全く眠れず、おかげで寝不足。

眠いが頑張ってベッドから身体を起こしたウチは、すぐに真新しい制服に着替え、洗面所へ直行。洗面所の鏡を見て、よし、寝癖も直したし、身だしなみも大丈夫…あ、制服のリボンがずれてる、、これで大丈夫っと。

その後、ダイニングに向かうと、今年から新社員の姉、暮町やよいが朝食を作り終えて先に食べていた。

「お、いろは、おはようさん!お腹すいてたもんで、先、飯はいただいてるよ」

「姉さん、おはよう。今日から新しいもの同士頑張ろ?」

ウチと5歳ほど歳の離れた姉は今日も品があって美しい。髪はポニーテールにして1つにまとめ、メイクもしっかりとしているのかとても肌が綺麗にみえる。今日は入社式のためか、近くのア○キで安く購入したスーツを聞いているが、元が美少女のためか違和感が全くなかった。つまり美しい。

…とそんな風にスーツ姿の姉を見てたら時刻はもう8時になっていた。やば、遅刻する。

私は食べかけの食パンを加え、玄関を勢いよく飛び出して転校先の高校にダッシュで向かっていったのだった。

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