普通恋愛。普通な男子高校生と女子高校生が結ばれるまでの話。

にゃこ

第1話 とある普通男子高校生の朝

ピピピピッ ピピピピッ

ピピピピッ ピピピピッ

携帯のアラームが部屋中に鳴り響き、俺は重いまぶたを開いた。

時刻は朝7時。うん、今日もしっかり起きれたみたいだ。

すぐにベッドから起き上がった俺はハンガーに掛けてあったしわ一つ無い制服に着替え、洗面所に洗顔した後、朝食の待つキッチンへ直行した。

「あ、拓兄、おはよ。詩乃特製の朝食、もうすぐ出来るからテーブルで座って待っててよ」

「おはよう、誌乃。ああ、分かった」

キッチンのところで中学校の制服を着用し、サラダの盛り付けをしているのは、うちの妹の大麦詩乃だ。

決して病弱ではないのだが、肌は余りにも色白く、髪は黒色のロングで俗に言う姫カットになっている。しかもかなりの美少女さんだ。

そんな可愛い妹がサラダの盛り付けを終えてテーブルの席に着く。

テーブルの周りには、ほくほくと煙をあげる白米、豆腐とわかめが入った白味噌ベースの味噌汁、赤鮭、納豆がテーブルに所狭しと並んでいる。どれも美味そうだな。

二人で美味しく朝食を終えた後、携帯の時計を見たところ、時刻はもう8時を過ぎていた。やばい、遅刻する。

「すまん、詩乃。俺先に行くわ。皿洗いとかは頼んだ」

「あれ?拓兄、もう行く時間?じゃあ私も用意しないと、あ、いってらっしゃいー!」

妹のいってらっしゃいコールを聞きながら、俺はわたわたと慌てすぐに靴を履いた後すぐにダッシュで学校に向かっていくのだった。









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