第3話
『第八級ダンジョン(人間界)での注意点
・第八級ダンジョンはダンジョンとしても拙いものでありながら、魔素の薄い人間界にあります。
そのため、ダンジョンの通路内は非常に魔素が薄く、魔界出身の魔物が長期間ダンジョンの通路にいることは命の危険につながります。
一部のキ印や修行目的の方を別として、できるだけ魔素の濃い《部屋》の中で過ごすようにしてください。
まして、外に人間という獲物がいるからといって安易にダンジョン外に出てはいけません。
・八級ダンジョンのダンジョンマスターはそのほとんどがおろかな野心家や金に飢えて泣く泣くこの職を選んだものがほとんどです。
そのため、その多くが慣れない人間界という別世界の洗礼を受け、多くが混乱を起こしており、精神不安定になっているものがほとんどです。
そのため、なにかの用事で彼らを訪ねることになったとしても最低限の接触でとどまっておきましょう。
実際、八級ダンジョンのマスターの1割が一月以内で慣れない食事事情や魔素不足で死亡してしまい、さらに2割は1年以内にダンジョン外に獲物を求めたり、ひどいストレスにより、何らかの形でダンジョンから失踪する事態に陥っています。
・八級ダンジョンは拙いながらもダンジョンです。
多くの高位ダンジョンとは違い、侵略兵器や特殊施設はないものの、大規模施設な、そして繊細な施設であることには変わりありません。
目的である、『人間界の魔力の《魔素》への変換及び《魔界》への《魔素》の転送』を目的として作られています。
そのためマスターは膨大な《魔素》を扱い、又少量の個人的使用も許されます。
が、それらを必要以上に使い、横領する『違反者』もいますので、見つけ次第、抹殺または報告をするようにお願いします。
これ以外にも、様々な注意事項がありますが、それは後のページを参考にしてください。
しかし、以上の文章だけでも、十分第八級ダンジョンの危険性が理解できたと思われます。
そのため、今回の任務で『第八級ダンジョン』に向かうこととなりますが、全力で注意を払い任務を遂行するように通告しておきます。』
「ん?その紙はなんだ?
俺宛の手紙か何かか?」
手に鉄製の器を抱えながら、『ガリュー』は木の椅子に座る『カカオ』に声をかける。
『ガリュー』からは見えないが、『カカオ』が読んでいる紙には『第八級ダンジョンの恐ろしさ、及び緊急時の対応』と銘打った文章であった。
今回のカカオは仕事の一環で、知り合いだからという理由で上司に無理やり、『第八級ダンジョン』への配達及び視察の任務を言い渡された。
正直初めは、ババを引いたとしか思わなかった。
『第八級ダンジョン』への配達、視察任務、それは情報部隊の中でも最低級の不人気任務。
ポータルを使ってダンジョンへ行ったら、イライラのたまったダンジョンマスターを対応しなければならないという面倒くさい仕事。
しかも、第八級のダンジョンマスターとは実力がないのに自分よりは立場が上で、ダンジョンの魔素を使って付け焼刃な実力つけて、その上、部下の魔物が多数いるという色々と面倒な相手であることが多い。
配達したのに料金を払ってくれないのはまだかわいい方、あったらいきなり襲ってきた、ひどい時はポータルでダンジョンへ行ったと思ったら、すでにダンジョンマスターが死んでいて、ダンジョンの魔素が足りずにポータルが動かずに、人間界から帰れなくなったという話も聞く。
さて、カカオは自分がそのような文章を読んでいるのに、目の前にのんきな様子な、『危険な状態』であるはずの『第八級ダンジョンマスター』のガリューの方を見る。
「いや、なんでもないにゃ。
……って、その手に持っている器は何にゃ?」
「おお、これか?
実はな、自分が『ダンジョンマスター』になった祝いに部族の長が『ピッシ』の番にメスの《レッドリザード》を送ってくれたんだ。
ちょうどそいつが卵を産んでくれたから、こうしてケーキを作ってみたわけだ。
お前が来ることは知ってたから、高級品の砂糖もたっぷり使っといてやったぞ?」
魔物にとって、死ぬより辛いという噂の『第八級ダンジョンマスター』。
しかし、眼の前の能天気なリザードマンはどうやら虚勢などではなく本当につらそうではない。
それどころか嬉しそうに自分に向かって、『ケーキ』まで作りもてなす始末。
「……。
いや~、やっぱりお兄さんはいろんな意味で大物にゃ。」
ガリューの様子を見ながら、カカオはため息を吐きながらそうこぼした。
●異世界迷宮経営物(仮)
『魔物編 1』
「お兄さん、なぜかダンジョンに来る前より今の方が元気そうでいろいろとあれだけど、まあ、元気そうで何よりにゃ。
……それより、ちゃんと仕事しているかにゃ?」
「いやあ、そりゃ前と違ってあんまり血なまぐさくない日常だしなあ、それにまだこれを始めてからまだ1年たってないのに音を上げていたら、それこそ情けないだろう。
仕事も所詮、一日一時間もかからないことであるし、やることも単純。
残りの時間は、ゆっくり畑仕事や読書、魔術の練習に費やせる、俺にとってこれ以上ない好条件だよ。」
ガリューはそう言いながら、鍋の中の《パンケーキ》を切り分ける。
どうやら、砂糖をふんだんに使ったというのは嘘では無いようで、ケーキを切った切り口から、甘い香りが部屋中を埋め尽くす。
砂糖は魔界でもそこそこ高級品、普通の文化を持っている程度の魔物では祝いの席ぐらいにしか食用できず、甘味三昧なのは『魔族』ぐらいなものだ。
それをこうもあっさりとだせるとは、やはり『ダンジョンマスター』の収入がいいという噂話本当のようだ。
そう思いながら、カカオは部屋の様子を眺める。
部屋に見えるは、ベットやテーブルと言った家具、ダンジョン制御の《巨大な紫水晶》、本棚、そして部屋の隅には家庭菜園とでもいうのか、青々と茂った植物、彼女は知らないが『西瓜』の畑が見える。
これだけしか物がない部屋に約半年一人ぼっちで過ごして、精神がむしろ楽になったと言っている眼の前の変人に驚きつつ、一つ疑問に思ったことを彼に訪ねた。
「……部屋の隅にある、『畑』はまあ事前の報告道理だから、ある意味予想道理だけど、あんなに青々としているのはいろいろ予想外だにゃあ。
お兄さんの『植物魔法』、《魔界》にいた頃は、よれよれの草ばっかりしかはやせないしょぼい魔法だったイメージしかにゃいにゃ。
だけどこっちだとやけに元気だにゃ、どうしてだにゃ?長い引き籠り生活で魔法の才が爆発したのかにゃ?」
そして、切り分けたケーキをカカオ、ガリュー、そして、匂いを嗅ぎつけたのか、ガリューの足元にやってきてケーキをねだるペットの《レッドリザード》達へと分け与えながらガリューは答えた。
「いや、確かに俺の魔術の腕は前より上がったことは認めるがそうじゃねえ。
俺が以前、俺の前世がこの世界の住人じゃないことは言ったな?
そして、俺が植物の魔法で出す植物の多くが、前世の世界にあった植物だということも話したな?」
「ああ、あのわけわからん誇大妄想の事かにゃ。」
「妄想じゃないわボケ!
……まあいい。その植物はなあ、やっぱりこの《人間界》の方が育ちやすいらしくてなあ。
魔界の土や空気だと、発芽させるだけでも数日かかっていたのに、こっちだと同じ期間で収穫できるまでに育てることができたんだ。
逆に魔界出身の植物は育ちにくくなったから、まあ、一長一短だな」
「ふーん。
まあ、前世云々はともかく、お兄さんの作っている植物はこっちの世界の方があってたってことかにゃ。
あ、このケーキうまいにゃ。レッドリザードの卵を使った料理初めて食ったけど、結構こくがあってうまいにゃ。
おお、なかなかのモチモチ感。今までわたしが食べたことがある甘味の中でも上位ランクだにゃ。」
カカオはそう言いながら、ガリューの言葉を横流しにしながらケーキにぱくついていた。
そのパンケーキは、レッドリザードの卵の性質からだろうか、やや赤みがかった黄色ではあり、生地は通常パンケーキよりも弾力が強いようだ。
「そっちから聞いといて、興味なさそうに返すんじゃねえ。
まあ、それとまだ試していないが、きっと《マタタビ》も育てたら数段階グレードアップしているだろうから覚悟しやがれ。」
「おお、それは楽しみにゃ。
お兄さんのその言葉が嘘ではないことを祈るにゃ。」
その後、お互い久しぶりに出会ったことにより、いろいろと積もる話もあったのだろう。
しばらく談笑を続けていたが、しばらく時間がたった時に部屋の扉が叩かれそれが中に入ってきた。
「……お?もうポータルから荷物が届いたのかにゃ?
意外とあっという間だにゃあ。」
そして、そこから入ってきたのはまるでボールのような化け物であった。
その頭頂にはへたの様なものがついており、下からは紐のように細長い蔦がいくつか伸びて、それをうねらせて歩いているようだ。
その表面は顔の形に穴が開いており、まるでハロウィンのかぼちゃのようである。
しかし、しかし、かぼちゃのそれとは違い、表面の色は黄色と黒のまだら模様。
まるでスイカとかぼちゃの相の子のような柄をしていた。
「お、見たことのない魔物にゃ。
地上産の魔物かにゃ?……いや、それはないにゃ。
あ、もしかして、これがお兄さんが『創った』魔物かにゃ?」
「ああ、まあ、西瓜の種と魔界の植物の相の子の魔物だ。
名前は適当に《カイス》とかつけておいた。
まあ、このダンジョン内か、俺が直接魔力をあたえなきゃ自己増殖もできない。
戦闘の方も今一つという欠陥魔物だがな。」
そういうと、ガリューはそのスイカ型の魔物、《カイス》に向けて手を伸ばし、撫でまわす。
ダンジョンマスターになるためには、もともとダンジョン制御装置との肉体適性や頭脳適性、精神力など、いろいろと必要な物があるがその中には『ダンジョンマスターは自力で眷属となる魔物を生み出せなくてはならない』というのがある。
この理由は、様々あるが、ダンジョン内に魔界から魔物を送れなくなった際、自力で警護できる魔物を生み出さなくてはいけないからである。
『第八級』は低位とは言えダンジョン、それが人間に襲われると困るには違いない。
特にダンジョンマスターは地上の魔物に比べれば強いとはいえ、一人では分が悪い。
それ故、ダンジョンには《魔物》が必要なのである。
「にゃらそろそろ、わたしはそろそろ帰らにゃかいけないから、報告書がほしいにゃ。」
「おう、わかった。
まあ、搬入してもらった荷物は《カイス》達に部屋に運ばせる。
さて、さっそく報告書を出しますか。
……まだやったことがないけど大丈夫だろ。」
ガリューはそういうと、ダンジョン制御の《巨大な紫水晶》に近づきその口から何かの『呪文』を唱えながら、その水晶に魔力を込める。
すると、それに反応したのか、水晶は強い青い光を発し、その光が部屋を覆い尽くす頃になると、『キンッ』という高い音と共に、中から何やら文字の書かれた羊皮紙のような巻物が現れた。
「……ふう、成功か。
案外少ない魔力で行けるものだったんだな。」
ガリューは額から汗を流しながら水晶へとすえていた両手を離し、安堵のため息をついた。
「おー!初めて見るけど結構きれいな光だったにゃ。
これが、ダンジョンの《報告書》かにゃ?ちょっと見せてもらうにゃ。」
カカオはそう言いながら、その《報告書》を拾う。
そして、そのままガリューの返事も聞かずにそれを読み進める。
「ほうほう、第八級ダンジョンの報告書だから情報量は少ないって聞いたけど、意外といっぱい書いているにゃ。
ダンジョン内の魔物の種類は《スライム》とそこにいる《カイス》とやらが多数。
それに、やけにいっぱいダンジョン内に元・豚やら元・蝙蝠やら、地上産の獣の魔物がいるにゃ。
これはいったいどういう事にゃ?」
「ああ、当初はこの周囲に人間がほとんどいないから防衛面を無視して、ダンジョンのモンスターをスライムと《カイス》の自己増殖で何とかしようとしたんだ。
そしたらな、どうやらこの辺の山が岩山のせいか、食料にあぶれた野生の獣が《カイス》やスライムの死骸をあさったり、襲って食べるみたいなんだよ。
そのせいで、今このダンジョンは意外と魔物の種類が増えちまったんだよ。」
そもそも、第八級ダンジョンは通路内の《魔素》は薄いので、魔素がない環境でも生きていける、元々少量の魔素で生きていける弱い魔物か、元々魔素の薄い地上出身の魔物でなくてはいけないのだ。
そのため、ガリューは当初は弱い魔物である《カイス》を数十体製作した後、魔界の国営の商会から買ったスライムを数匹を準備し、それらの自然増殖で何とかしようと思っていたのだ。
《カイス》の餌はガリューとダンジョンの魔力、さらに「土壁」などで何とかし、それらの死骸をスライムの餌として処理させ増やすという方法を取ろうとしたのだ。
しかし、まさか山にいた野生動物がダンジョン内に侵入し《カイス》や《スライム》を食べることは彼は全く予想していなかった。
彼が読んだ文献では、『地上にいる獣は、魔物を殺しても浄化できず、本能的に魔物をさけ、その肉を食べることはない』と書かれていたからだ。
まあ、《カイス》や《スライム》を食べた獣がその影響で体に魔素がたまり勝手に《魔物》化し、このダンジョンの防衛力を上げることになったのは何と言うか複雑であった。
カカオは、その文章を読み進めているうちにとある項目を見て話す。
「お!お兄さん。
どうやらこのダンジョン、すでに人間が侵入したことがあるらしいにゃ!
入り口だけ、しかも2人しかいないとはいえ、一応侵入は侵入。
おめでとうにゃ!」
「げ……。
まじかよ。」
「?どうしたのかにゃ、お兄さん?
もしかしたら《第七級ダンジョンマスター》に昇進できるかもしれないのにうれしくないのかにゃ?」
カカオはそう言うと不思議そうに首をかしげながら、ガリューに尋ねる。
《第七級ダンジョンマスター》、それは『ダンジョン』に人間が高確率で侵入する確率がある又は、長期間『ダンジョン』の運営に成功していると上層部にみなされると『第八級ダンジョンマスター』から進級することができる。
『第七級ダンジョンマスター』は『第八級』とは違い、より多くの権限と《力》を得ることができる。
例えば『第八級』のダンジョンはいわば、自己修復能力がある洞窟の延長に過ぎない。
『第八級ダンジョンの内部構造』は《魔素》の薄いは迷路状の通路と住めるくらいには《魔素》の濃い《部屋》は、ダンジョンマスターの生活兼ダンジョン管理のための《仕事部屋》と魔界へのポータルの《移動部屋》の二つだけである。
しかし、『第七級ダンジョン』は通路のほかに階段を作ることができダンジョンが階層構造になり、自己修復能力も強くなる。
ダンジョン内の通路の魔素の濃度も魔界より少し薄い程度のなり、通路を数日間うろつく程度では体に害を及ぼさなくなるし、魔界出身の魔物でも弱い魔物なら長期間生活できる。
部屋も自己目的でいくつか作ることを許され、それにより魔界から様々な種類の魔物を雇うことができる。
それに、魔界との移動や荷物の搬入も《第八級》では半年に一回くらいしか許可されないが、『第七級』では《月一》位で連絡が可能になる。
給料も増えるし、部下も増える、権力も増える。
一見『第八級』から『第七級』への昇進はいいことずくめに思える。
しかし、ガリューにとっては少し都合が悪かった。
「いや、そもそもここが人間に見つかったこと自体、俺にとって都合が悪いしなあ。
しかも、第七級は『低級知的魔物』や『高等種の魔物』を雇わなければならない義務あるんだろ?
そんなめんどくさいことは嫌だねえ。」
「……相変わらず権力欲とか、戦闘欲とかそういう魔物に大切なことが抜けているにゃ。
兄さんは昇格したくないのかにゃあ?」
「いや、そんなことはないぞ。
まあ、せっかくレッドリザードの番をもらったから、こいつらが産卵できる環境をつくれるように、いずれ『第6』、いや『第5級ダンジョンマスター』級位にはなりたいな。
こいつらが交尾するには《魔界の火山》並みに熱い場所じゃなきゃいけないらしいしな。
……まあ、それは確か人間が侵入せずとも数年くらいやっとけば勝手にダンジョンマスターとして昇格できるんだろ?
俺はそっちの方で昇格したいしな。
今回はそれよりも人間が侵入してる方が都合悪いしな、そもそも戦うのが嫌でこの職に就いたのに、戦うことになったらいやだしな。
たしか、第八級のうちはダンジョンを別の場所にすることが許されるんだっけ?」
ガリューはそういいながらカカオに尋ねたが、カカオの返答は渋いものであった。
「まあ、一応できるにゃ。
とはいえ、通常それをする理由は野心あふれるダンジョンマスターが、ダンジョンへの人間の進入率をちょっとでも上げるために、『ダンジョン』をより人里に近くするために行う物だにゃ。
手続きもめんどくさいし、わっちとしてはあんまり勧めないにゃ。
それより、昇進できる方がいいに決まってるにゃもうちょっと考えてからにしたらどうかゃ?
とりあえず、一か月に一回は魔界に連絡できるわけではあるし、その時までに決めることにしたらどうかにゃ?
すぐに結論出すことはないにゃ。」
カカオの言う言葉を冷静に聞きながらガリューはつぶやく。
「……それもそうか。
一度上から『第7級ダンジョン』として認められたらもう移動することができないとはいえ、人間が入り口をうろちょろしただけだし、すぐに昇進てことはないか。
まあ、一か月間メリットとデメリットを考えながらゆっくり結論出すよ。」
「そう、それに昇格したら、ボッチなお兄さんに対して可愛いわっちが一か月に一回訪ねてくるおまけつきにゃ。
あ、次来るときは、さっきのケーキとこのダンジョンに出る《豚》の丸焼きが食べたいにゃ!
それとマタタビもそろそろほしいにゃ!」
「おまえ、やけに昇進を進めてくると思ったら、そういう理由かよ……。
お前も何と言うか相変わらずだな。」
ガリューはカカオのその口ぶりに思わずカカオに苦笑を向ける。
その後、頼んだ荷物がすべて《カイス》によって届けられたのを確認すると、カカオにお土産として部屋で育てた魔素たっぷりの『西瓜』や先ほど作った『ケーキ』の余りを渡しカカオは魔界へと還った。
そして一か月後、ガリューは結局ダンジョンの位置を別の場所へと移動させることを決心した。
が、ガリューの予想と反して、上の方がガリューの『第七級ダンジョンマスター』への昇進が知らされた。
このあまりの昇進の速さと報告してきたときのカカオのしてやったりの薄ら笑いにガリューは少し頭痛がしてしまった。
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