ストーリーの構成や情景の認識と描写について
主人公のパーソナリティを回転軸に外の世界を描写しつつ、彼以外の環境や人物の変化に対して受動的に主人公が動いているように感じています。桜並木を見ていると恋心が薄くなるところや、好きな人に影響されて勉強を始めるですとか、これはただ順序や描写の視点でしかありませんが、途中で言及されている「そんな事実が主人公を苦しめている」というところからも、受動的な主人公の感性を想像してしまいました。
終始静かで激しい感情の動きや怒りも無く、とても穏やかというか、冷静さを感じた一方で、最後の捻くれた目的の摺り替えについては、心にぎゅーっときました。「こうして報われれば良い」
凄くかわいい。抱きしめたいですね
最後に「僕の好きな人は僕の嫌いな男の彼氏だ」というところで、これだと“好きな人”=”嫌いな奴の彼氏“になってしまうので、彼氏を彼女に変えた方が良いと思います。
長々と失礼しました。素敵な文章をありがとう。