まずはそこからかい!「Wordの設定」
私の場合、長編小説を書く時は縦書きである。
縦書きと横書きでは、視認性が全く違う。縦書きなら読みやすい文章でも、そのまま横書きに直すと字が詰まって実に読みづらい。特に会話文と地の文が混じるところとか。
私はいつか大きな賞に出すつもりで、いつも縦書きにしてある。
もう5年くらいは、Wordの原稿用紙レイアウト(縦書き)で書いている。
だけどあれって、20×20の400字詰めしか選べないのよね。見やすいと言えば見やすいけれど、小説全体を見渡すには足りない。
単行本一ページの文字数は、だいたい600字と言われている。手元の小説で数えてみると、縦が40、横が18。見開きなら36。
これは不味いだろと思い、設定を変えた。文字数の設定は難しいので、大体の値だ。ついでにフォントも、等倍の見やすい物に変更した。
テレビでとある作家さんが取材を受けていた時、ちらっと映ったパソコン画面もやはりそうなっていた。ありがたく盗ませていただく。
それに私、老眼と近視と若干乱視入ってんだよね。見やすさってマジ大事。
あと、直す前の作品も整理しようと思う。
サイトにあったのをバックアップしただけなので、HTMLコードやら読者のコメントやら、そのまま残っているんである。これでは読みづらい。改行もされていないしね。
バックアップしたのはなろう版とブログ版。どちらも微妙にニュアンスが違う作品だが、それぞれにいい所があるので、上手にミックスさせようと思う。
さて。
『藤十郎の恋』が読み終わった。ついでに『恩讐の彼方に』も読んだ。
感動は横に置いといて、やっぱり俯瞰は大事だなと思った。あと、どちらもディテールの書き込みが凄くて、すぐ情景が浮かぶのが秀逸。私は基本的にキャラを曖昧にする作風なんだけど(名前や年齢をあえて決めなかった作品が多い)、今回は思いっきり表に出すべきだなと思った。
特に『恩讐の彼方』には勉強になったなあ。心が変わっていくさまが、はっきり書かれているから。
しかし、忙しかったから久しぶりに重厚な小説が読めた。直し関係なく、大満足。
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