あなたの
あなたの
眼の奥には
色の渦巻く領域が在る
光、群青と翠
手で触れようにも
根源的には不可である
わたし、死んだら
あなたのことがわかるかしら
記憶には
届かない距離が設定され
わたしはあまりにも裸で
ほほえみと春と色に
かどわかされて
死んでしまう
色盲、ゆえに
満たされがちな
夜のしじまは
だれのせいでもなく、きれい。
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