"サカサマ"の街
大きな街が
"サカサマ"になって
流れる川から
水が
雨のように
したたり落ちてゆく。
人びとが
さしていた傘は
お皿になって
川の水が溜まり、
ガラスのように
太陽が反射した。
ひとつひとつの傘が
ひとりの人の
命のように
光って
輝いている。
"サカサマ"の街では
十人十色の
感情が
変化して、
混じり合っている。
怒りが優しさに、
悲しみが嬉しさに。
もちろんその逆もある。
雨に変わった
川の水が
人の感情に
触れては、
傘の中に
消えてった。
空を見つめると文字があった。 かなゾウ @Kanazo17
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