純文学は読まないのですが、少し考えてみました。
水溜りからは強い生命力のようなものが感じられるので、ランドセルの空洞がその水で満たされるのは、この少年に生きる意志が宿ったのかなと思いました。
また最後の目について、目は見つめるものなので、少年は誰かに見て欲しかった、救いを求めていたのかな思いました。だから最後の目は、陳腐なのですが神様の目みたいなものなのかなと思いました。だから水溜りの生き物を天使のようだと感じた?
見当違いの感想だったらすみません、削除して下さい。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
見当違いだなんてとんでもありません。ひなたさんは純文学には馴染みがないとのことですが、それにも関わらずここまで深く考察してくださって大変嬉しいです。それに、私が小説の中で自分の主張を明確にしないのは、こうして読む人に色々なことを自由に感じて頂きたいからです。私が何を考えて書いたかよりも、ひなたさんが何を感じ取ったかのほうが遥かに重要です。
水たまりから感じられる生命力のようなもの、少年の救いを求める心、神の目という解釈、どれも感動しました。もし作品に対する私の考えをここに書いてしまうと、本来それは私という一個人の「意見」であるはずなのに「答え」のようになってしまうので、明言は避けさせて頂きます。ただ、一つだけ申し上げるなら、ひなたさんの「少年が救いを求めている」という言葉に、私は強く心を掴まれました。
小学生の下校途中のほのぼのした様子かと思っていたら、水たまりの中にこんな世界が待っていたとは。
少年の空想。
こういう世界。
比喩。
様々な可能性が込められた作品におどろかされました。
はっきりさせないからこそ、目のようなものに自分にも似たような経験があったのではないかと考えさせられます。
油断してお気楽に読んでいたので、突然の展開にみごとにやられてしまいました。
作者からの返信
投稿から間が空いたにも関わらず、埋もれた本作を見つけてくださりありがとうございます。
久しぶりにコメントを頂きました。
田仲さんに物語の世界観が伝わったようで嬉しいです。