二月五日 笑顔の日
ニコニコと「2」と「5」の語呂合わせ。
いつでもニコニコ笑顔を意識していようという日。
提唱したのは「社会を明るくする活動を行なっている日本のボランティア団体」の有志だそうだ。
何だか怪しい団体だな……と思ったので、一応調べてみると、法務省公式で「社会を明るくする運動」というアナウンスにヒットした。
余談になるが、同省によると、社会を明るくする運動とは「非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ」のことだと定義しているようだ。
その中身をばっくり掻い摘むと、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築くための全国的な運動——だそうだ。
笑顔ネタとは直接関係ない。
他にも、笑顔に関連した社会福祉団体や災害救助団体、医療団体などの活動が三五〇万件以上ヒットするので、そういう団体の有志とざっくり理解しておく。
さて、昔から洋の東西を問わず、笑顔に絡んだ諺や名言というものは数多く残っている。
「笑う門には福来たる」
「笑って損した者はなし」
「笑いは人の薬」
「笑顔は世界共通言語」
「怒れる拳笑顔に当たらず」
「笑い顔に矢立たず」等々、どれも基本的に、笑顔でいると自然と良いこと幸運なことに恵まれるというような内容だ。
昔から、「笑うこと、笑顔でいること」の大切さを実感していたことが改めて窺える。
医学的にも、笑うと脳内でストレス抑制物質であるセロトニンが分泌されることが証明されているそうだ。いわゆる幸せホルモンの代表格みたいな神経伝達物質である。
通常、セロトニンは日光に当たることで生成が促される。
他にも軽い歩行運動や食事中の咀嚼、人との触れ合いやしっかりとした休息(睡眠)などでも分泌されると言われているが、物理的に体を動かすだけでなく、「感情を動かす」ことでもセロトニンは分泌される。
そして、それはもれなく免疫力アップに影響しているという。
笑顔の状態だと、人間の体内では攻撃型免疫細胞であるNK細胞が活性化するとかで、風邪を引きにくく、また病気になっても治りが早いと言われている。
NK細胞には、適度にお笑いを与えておくと良いというわけだ(曲解)
人間の脳は面白いもので、どれだけ怒り狂うような出来事があっても、とりあえず顔だけは笑顔を作ったり、笑い声をあげたりすると勝手に脳が勘違いしてセロトニンを分泌し始めるのだという。
実際の顔面筋肉運動に脳の伝達物質の方が引き摺られるのだろうか、興味深いものだ。
感情が伴わなくても「とりあえず笑顔」でいると、段々感情が浮上してくるそうだから、何があっても「笑顔」でいることはささやかな前向き姿勢の第一歩なのかもしれない。
ここ数年、何かあるとコロナコロナと言われ続けて辟易としているので、今日一日くらいは「とりあえず何があっても笑顔」を意識するのは良い試みだと言えるだろう。
はっはっはっ(締)
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