二月四日 立春(りっしゅん)

 春の始まりの日。

 節分を境いに、この日から立夏までが春の期間とされている季節の変わり目を示す言葉だ。

「太陽黄経が三一五度になるとき」と定められているから、年度によって多少日付は前後する。

(昨年、二〇二一年は太陽黄経が三一五度を取ったのが二月三日、二三時五九分だったため、一分差で二月三日の立春となった。一二四年ぶりの出来事というレアケースになったよ)


 東風が段々と柔らかくなって氷を溶かし始める頃、山間ではウグイスが鳴き始め、川辺では氷下で越冬した魚たちが悠々と泳ぎ回って氷の上を跳ねる——と謳われる頃合い。


 季節は確かに春へと向かって移ろっていくが、実際はまだまだ寒さの厳しい時期である。昨今の統計では二月の積雪がもっとも多いと言われている。

 風邪など召さぬよう、くれぐれもご自愛いただきたい。

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