一月二十六日 モンチッチの誕生日

 累計七千万個以上を売り上げ、世界的人気となった日本生まれのマスコットキャラクター「モンチッチ」、一九七〇年代に爆発的なブームとなり、その後一度は収束したのだが、一九九〇年代後半に再びブームとなって復刻版が限定販売されたという経緯があったりなかったりする。


 その間、フランスでは継続して販売が続けられていたそうだ。

 一時期、ご家庭に一つは「モンチッチ」が居たという時代があったのである。我が家にもかつて、母の大事にしていたスタンダードモンチッチが鎮座していた。


 フランス語の「モン(=わたし)」と「プチ(=小さい)」がネーミングの元になっているそうだが、子猿的風貌も相まってモンキーと親指のおしゃぶりポーズから「モンチッチ」となったそうだ。

 ただし、設定はお猿に似た妖精とのことらしい。

 昭和四十九年(一九七四年)一月二十六日、株式会社セキグチから販売開始され、翌年には主にオーストラリアとヨーロッパに向けて輸出を開始し、その後アメリカや南アフリカへと展開して一九八〇年代には世界的人気商品となっている。

(同年十一月には他社からキティーちゃんも誕生しているので、厳密にはモンチッチの方が同期だけど先輩ということになる)


 二〇一八年、販売元セキグチの百周年に際して一月二十六日を「モンチッチの日」として一般社団法人 日本記念日協会に申請し正式に認定された記念日となっている。


 誕生以来シリーズとして弟と妹(マイチッチ)、おじいちゃんおばあちゃん等が立て続けて世にお披露目され、人気を象徴するように八〇年代にはテレビアニメまで放送開始された。

 公式サイトで沿革を確認すると、なんと平成十六年(二〇〇四年)にはモンチッチくんとモンチッチちゃんは、めでたくゴールインしており、その後ベビチッチたちが誕生している。

 様々なコラボを繰り広げ、当時流行したJK風になっていたり、DJとしてCDデビューしていたりと平成の世を無双していたようだ。

 令和の世では、きっとベビチッチたちが活躍するのだろう——と思った次第だ。

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