十二月二十一日 遠距離恋愛の日

 父方が真言宗だというなら弘法大師納めの忌日であることを取り上げろ——と筆者の中のリトル筆者が何か言っている気がするが、まあ気にしない。


 十二月二十一日——数字展開すると1221になることから、両端の「1」が独身の人たち、「2」が二人の関係が近づいていく様を表しているとする数字遊びが転じた遠距離カップル応援日。

 元々は女子高生の間で願掛け的に噂されていた一種の都市伝説をFM長野が取り上げ、クリスマス直前という時期も相まって「遠距離恋愛の日」を提唱したそうだ。

 カクヨム的にもラブコメ、恋愛ネタとして何かしら料理できそうな日である。


 一言で「遠距離恋愛」と言っても、物理的な距離の感じ方は個々で様々だ。世代、経済力なんかも影響することだろう。なのでこの場合「遠距離」の定義はできないという。


 PRTIMESの記事によると、某カップル向けアプリ利用者である全国の男女3050名を対象としたアンケート結果によると、全体の四割が「遠距離恋愛経験あり」と回答したという。

 回答者の中で最も物理的距離が離れていたカップルは北海道と沖縄在住だったそうだ(日本全国に絞れば、まあ、そうなるだろうな)。


 続いてその中で、どのくらいの頻度で会っていたかという質問になると、だいたい月一から三が最も多く、これもまた全体の四割だった。

(前出の北海道ー沖縄組はいずれも半年に一回と回答)


 で、遠距離での恋人関係継続を限界と感じる期間については、「一年」と答えたのが全体の半数に上った。

 みんな、思ったより見切り早いんだなあ……というのが私の率直な感想だ。

 三年未満まで含めると実に七割のカップルが「限界」と感じるという結果だった。

(先月だか先々月末だかにアメリカへ発った日本の元ロイヤルお騒がせ組はめちゃめちゃ粘ったんだなあ……とも思った)


 もっとも別の某漫画配信アプリで実施された似たようなアンケートでは、遠距離カップルの成婚率は全体の三割と算出していたりする。

 うん、受け取り方は人それぞれというのがよく分かる。


 そして最後の質問「あなたは自分が遠距離恋愛に向いていると思うか?」に対する回答は、八割が「無理」だった。

 特定のアプリ利用者という狭い括りがあるにせよ、「使ってる君たちがそれかーい!」というツッコミ待ち(オチ)だったのだろうか……そういうことにしておこう。

(これ以上、話を掘り下げるの無理・苦笑)

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