十一月二十六日 ペンの日

 アイハバペーン、アイハバパイナッポー♪

 ヴンン——ッ パイナポーペーン♪

 これが流行ったのって、もう丸五年ほど前の話なのだが……月日は百代の過客にして(落ち着け)


 さて、十一月二十六日は「ペンの日」なのだという。

 制定されたのは昭和四十年(一九六五年)、NGO団体である一般社団法人 日本ペンクラブ(母体は国際ペンクラブ)三十周年を機に、同団体によって記念日に定められたという。

 日本ペンクラブは「文字を通じて諸国民の相互理解を深め、表現の自由を擁護する目的」で発足した国際的な文学者団体の日本センターという立ち位置で、昭和十年(一九三五年)に設立されたそうだ。

 初代会長は明治から昭和初期にかけて活躍した詩人であり小説家でもある島崎藤村が務めたそこそこ歴史のある団体である。二〇二一年現在、桐野夏生氏が第十八代会長を務めているようである。


 それはさておき、文筆道具としてのペン(PEN)であることはもちろんなのだが、団体名である「ペン」には他にも意味を持たせてあるそうだ。


「P」には詩人(Poets)と劇作家(Playwrights)

「E」には随筆、評論家(Essayists)と編集者(Editors)

「N」には小説家(Novelists)の頭文字を当てているという。


 実はカクヨムに集う以上、無視をしてはいけない日、その十七と言っても良いのだが、同団体の公式サイトを覗きにいってみると、直近の更新はアフガンとレバノン難民の現状についての談話会事前告知(要予約)と瀬戸内寂聴氏の訃報に言及する会長談話となっていた。

 サイト全体にざっくり目を通すと、ベラルーシの独裁体制への懸念や、イスラエルのガザ地区攻撃批判、日本での共謀罪成立反対、マイナンバーカードへの情報紐付け反対など、なかなか政治色の強い声明が縦並びで、のんびり平和な文芸のお集まりかと思えば、むしろ戦後リベラル系のかほりがする(と感じた)。


 ペンクラブの電子文藝館の方は会員作家の作品が一部閲覧可能となっていて、小説から短歌俳句、エッセイ、ノンフィクションなど多岐にわたってリスト化されていた。

 とりあえず、カクヨム読書派としては、どちらかというと文藝館の方に興味が湧いた。

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