十一月二十日 多肉植物の日

 葉や茎部分に水分を蓄える植物の総称、多肉植物。

 例年、十一月二十日頃に綺麗に変貌する特徴があるとかで、多肉植物の栽培、加工、販売を行っている岐阜県のとある会社が制定した記念日。

 平成三十年(二〇一八年)に一般社団法人 日本記念日協会の認定を受けたオフィシャル記念日だという。


 さして植物には詳しくない私も、一つ育てている多肉植物の仲間がいる。

 アロマティカス(別名、キューバン・オレガノ)。


 聞いたことがある人もいると思う。オレガノというだけあってハーブの一種でもあるのだが、この植物、「ゴキブリ避け」として一躍有名になった時期がある。

 実際、忌避効果があるかは分からないのだが(ヤツらは出る時は出る)、アフリカ原産シソ科に属するアロマティカスは、葉っぱに触れると非常にフレッシュで爽やかなミント系の香りがするので気に入っている。

 気に入りすぎて、用もないのに葉っぱをわちゃわちゃ触って香りを楽しんでいる暇人だ。


 生命力も強いので、挿木でわさわさ増える。(現在、第三世代を育成中)

 適当に育った茎をちょん切って、葉っぱを四枚くらい残して水に挿しておくと、だいたい平均一週間くらいで発根するのだが、これがまあメキメキ育つ。

 一気に数鉢ずつ増えるのでむしろ生産性が良すぎるくらいだ。

 本丸は鉢植えにしているのだが、一週間くらい水をやらなくてもピンピンしているので、鉢を持ち上げて「あれ、軽いな」と思ったタイミングでジャバーっと水を与えて、また放置を繰り返しておくだけで、わさわさ増える。


 寒さには弱いみたいだが、基本室内育成なので、リビングの日当たりの良いところに放置していると、勝手にご機嫌さんでメキメキ育っている。


 で、あんまり増えるので、適当な時期にガバッと収穫し(全体の2/3くらい刈っても、わちゃわちゃ育つ)、軽く流水で洗ってからティーポットにぶち込み、熱湯を注いでハーブ湯を楽しんでいる。

 さっぱりしていて香りが良く、とにかくスッキリとした後味が美味なのだ。

 どんどん鉢植えが増えるので、そのうちお風呂をハーブ湯にしてみようかなあと目論んでいるこの頃だ。


 小さな苗なら近くのホームセンターや花屋で一株だいたい高くても三百円前後で買えるので、気軽に始められるおうちハーブである。

 そして、増えるわかめも真っ青になる勢いで、めちゃめちゃ増える。

 園芸というほど高尚なものではないが、毎朝、起床時に楽しく葉っぱをてがっては香りに満足する習慣ができた。

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