十一月十三日 茨城県民の日
例年、全国魅力度ランキングの下位争いが印象的な茨城……。
茨城県公式サイトによると「郷土の歴史を知り、自治意識を高め、より豊かな生活と県の躍進を願う日」として、昭和四十三年(一九六八年)に制定されたそうだ。
遡ること明治四年(一八七一年)の廃藩置県によって、初めて「茨城」という名称が使われたことに由来するという。
大規模な統廃合を経て四年後には、ほぼほぼ現在の県境で落ち着いたようだ。
同サイトで「茨城県民の歌」が視聴できるようなので、サラッと聴いてみた。
そ〜らにはぁ、つーくーばー♪ し〜ろーい〜 くーもー♪
何とも伸びやかで古き良き耳馴染みの良い曲調だ。
一般公募から選ばれたようだが、補作編曲、平井康三郎……おや、高知県吾川郡伊野町(現、いの町)の名士ではないか。(親戚や知人が土佐っ子なので何だか親近感が湧く)
というか、童謡や合唱曲も手がける正統派クラシック音楽の大物が控えていたとは意外だった。
よく、「いばらき」なのか「いばらぎ」なのかという読み方論争を耳にするが、一応正式には「いばらきけん」のようだ。
(濁音に聞こえるのは訛りが原因なのだろうか?)
対する「大阪府茨木市」を「いばらぎ」と区別する旨を紹介するサイトが多々散見されるが、実際のところ、こちらも「いばらきし」が正解である。
茨木市公式サイトも覗いてみたところ、濁らない「いばらき」でアルファベットも「ibaraki」と載っているので間違いない。
JR在来線も阪急私鉄も「いばらき」とわざわざ平仮名表記を加えているので、県も市も区別することなく「いばらき」で良さそうだ。
さて、茨城名物何があるかな〜と思い返してみたところ、牛久大仏とレンコンくらいしかパッと思いつかなかったのだが(茨城県民の皆さん、すまん)、水族館で飼育するサメの種類日本一だそうだ。
米や野菜も広いシェアを持っているらしい(うん、それは何となく納得)。
ちょっと意外だったのが、淡水真珠の国内生産も五割以上を茨城県で賄っているそうだ。関東方面の流通は、ほぼ独占状態なのかもしれない。
あ、水戸納豆も茨城か。(でも筆者は納豆が苦手……)
あんこう鍋、うなぎ、常陸牛……ふむふむ。美味しそう。
あー、袋田の滝は実物を見てみたいなあ。
あ、「つくばねの峰よりおつるみなの川恋ぞつもりて淵となりぬる」のつくばって筑波山のことか! 万葉の頃から詠まれる名所やん!
あれ、「ご来光と白波ざっぱぁーん」なっとう岩辺の鳥居って、確か大洗磯前神社の鳥居やんな? 絶景やん!
思てたより行きたい所、満載やったわ。誰や、冒頭で魅力度ランキング下位とか言うたん。あ、自分やったわ。ごめん、ごめん。
というわけで、茨城に思いを馳せたい一日である。
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