2021年11月編
十一月一日 ハローキティの誕生日
株式会社サンリオの看板娘。
昭和四十九年(一九七四年)にキャラクター開発が始まり、翌年にはグッズが市場に流通し始める。
公式に十一月一日を誕生日としている、イギリス・ロンドン近郊生まれの女の子だ(ネコではない)。クッキー作りとアップルパイが大好き……色々ツッコミどころがある。(クッキーもアップルパイもアメリカ由来だ)
「英語」に異常なプライドを持っているイギリス人は「クッキー? ビスケットのことかしら?」と空とぼけるだろうし、「パイ」と言えばキドニーパイやコーニッシュパイのようなずっしり系の食事を指す。(ピーターラビットの父ちゃんも、マクレガーさんにうさぎパイにされたよ)
もっとも、こんなことを逐一指摘するのは野暮というものだ。
当時の「可愛いと女の子の憧れ」を詰め込んだ結果が我らがハローキティことキティ・ホワイトなのである。
妹のミミィとは双子という設定になっている。姉妹で左右それぞれにリボンを付けているのは「母親が見分けるため」だそうだ。(個人的には母親も娘たちもリボンと帽子を取って並べば見分けがつかないと思っている。今風に言えば、年齢不詳の美魔女というやつだ)
四十七周年を迎えるキティちゃんの同期として「THE ALFEE」や「花とゆめ」、「モンチッチ」の市場流通——また、七四年ものワイン、イタリア格付け最上位「マルケージ・ディ・バローロ」やボルドーの赤「シャトー・ラ・ラギューヌ」、白ワインの銘産地ムルソーの「ジャン・ルフォール」等々がデビューしており、なかなかに豪華な顔ぶれである。
(赤ワインベースのカクテル「キティ」もなかなかに美味である)
自粛が解禁になりつつある今年、ようやく盛大にキティちゃん誕生日イベントが各地で行われそうで何よりだ。
余談だが、一応英語圏では「キティ」は「キャサリン」の愛称という立ち位置なので、キティちゃんは、もしかしたら正式にはキャサリン・ホワイトなのかもしれない。
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