十月三十日 たまごかけごはんの日

 平成十七年(二〇〇五年)十月三十日、第一回たまごかけごはんシンポジウムが島根県雲南市で開催された日。


「たまごかけごはんをキーワードに古き良き食文化やふるさと、家族愛を考えるきっかけになれば」という名分で「日本たまごかけごはん楽会(現、日本たまごかけごはんシンポジウム実行委員会)」が制定し、一般社団法人 日本記念日協会が認定した記念日。

 例年この時期、新米が続々と市場に並び、卵自体の品質も良いとされていることから、たまごかけごはんに因んだ様々なイベントが行われている。


 世界的には「卵」は火を通して食すのが一般的とされており、加熱を前提とした衛生基準を設けて流通させているのだが(イギリスの一般的な大手スーパーでもフンや羽が付着した卵が平気で店頭に並んでる。購入者は自分で卵を選り分けて買わないと割れてても自己責任扱い。泣くわ)、日本においては「生食」を前提に衛生基準を設けているため、たまごかけごはんは日本独特の食文化と言ってもあながち間違いではない。

(ハリウッドの某有名ボクシング映画で主人公が生卵をがぶ飲みするシーンは、欧米では「そこまでして強くなりたいんか……」というおぞましいシーンとして演出しているほどだ)


 それが昨今「TKG」の略式でお馴染み、来日諸外国勢までが食し始める事態となっているのだから大したものである。(TKG専用醤油って島根県発だったかな?)

 もっとも、TKG専用究極卵(超高級強気価格)なんかも開発されているそうだから、いささか行き過ぎ感は否めない。

 たまごかけごはんは、あくまでも物価の優等生——カジュアルな軽食であってほしいと個人的には思っている。

 余談ながら、私のTKGは麺つゆとふりかけトッピングが定番である。

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