十月二十五日 第一回世界パスタ会議やるよ in イタリア!
パスタ——ジュラムセモリナ粉を主原料とし、水と塩で作るべし——とイタリアでは生産者に法律で義務付けている国民食。
世界シェアナンバーワンを誇る「バリラ(Barilla)」はイタリア屈指の名ブランドだ。そんなバリラも大盤振る舞いをする日、それが毎年恒例の十月二十五日である。
平成七年(一九九五年)にローマで開かれた「第一回パスタ会議」に端を発し、平成十年(一九九八年)には「世界パスタデー」として正式な国際デーとなった。
「世界にパスタの魅力を発信する」という目的の非常にほのぼのとした会議であり記念日である。
パスタはフォークで上手に食べるべし——と昨今何かとテーブルマナーにうるさいが、そんなパスタの本場イタリアでは十八世紀までは「一般的に手掴み」で食べていた……という記録が残っていたりいなかったりする。
いや、ワイルドが過ぎるだろう〜?
(一応、Gジャンの両袖を切り落としてツッコんでおく)
転機が訪れたのは十八世紀後半(だいたい一七七〇年代)。
イタリア、ナポリ(当時はナポリ王国)の国王フェルディナンド二世さんは、無類のパスタ好きだった。
パスタが好きすぎて「毎日食べたい!」というほどだった。
「王様たるもの、宮廷なんやし、お上品に食べたいやん?」
と言ったかどうかは定かじゃないが、この時にお上品に食べる手段=フォークを使うというテーブルマナーが考案された。
それが次第に庶民へと波及していき、現在の「パスタはイタリア人のDNA」へとつながるのである(曲解)
冗談のような話だが、イタリアでの出来事だと言われると何故か「然もありなん」と納得できてしまうから不思議だ。そして、第一回以降「会議」を開いているかどうかの後日記事が上がってこないあたりもイタリアらしいと言えばイタリアらしい。
とりあえず、「世界パスタデー」には各地のイタ飯屋やパスタ製造業者が何かしらのお得イベントを行っているので、ふらっと近所を散策してみるのも良いかもしれない。
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