十月十四日 原作「クマのプーさん」発売日
カクヨムに身を置く以上、無視をしてはいけない日、その十二。
イギリス人童話作家アラン・A・ミルンが息子クリストファーのために作った全四シリーズからなる童話「クマのプーさん」が発売された日。
大正十五年(一九二六年)十月十四日のことだ。
前身作となる「ぼくらがとても小さかったころ」で童話作家として高評価を博したミルンなのだが、この作品から件のプーさんは登場しているため、前身作とはいえ後世「プー」シリーズに数えられている。(ただし、名前はまだない)
一歳になる息子の誕生日プレゼントとしてハロッズ(英国王室御用達超一流デパート・当時)で買い求めたエドワード・ベアとして作中に描かれている。
(つまりプーさんは一流ブランド品である。はちみつ太りでお尻に落書きされている場合ではない)
キャラクターとして固まってくるのは「クマのプーさん」からなのだが、以後、クリスマスごとにミルン自身やご近所さんからのプレゼントとして続々と仲間が増えていく。
プーの大親友、子豚のピグレットはご近所さんからのプレゼントだ。
(ロバのイーヨー、カンガルー親子、ティガーもハロッズ出身である。あつまれセレブの森という事実・笑)
冗談はさておき、プーさんの正式名「Winnie-the-Pooh」だが、ウィニーは当時ロンドン動物園に預けられていたカナダ出身の実在したクロクマの名前だ。(カナダ軍連隊の一員として従軍して兵隊さんに可愛がられてたよ)
ちなみに、ウィニーは女の子の愛称である。
作中でクリストファーに「ぼくは(くまのぬいぐるみを)男の子だと思ってたんだけど?」と言わせているので、あえての命名だろう。
プーについては、ミルン一家にゆかりの深い白鳥につけていた名前である。
イギリスの首都ロンドンから電車で(順調に進めば)およそ一時間半(国鉄
アッシュダウンの森——実際はおよそ六四〇〇エーカー(東京ドーム約十六個分)もある広大な土地だ。
なだらかな低地が続く牧草地帯には羊や牛がのんびりと放牧されており、低山丘陵が遠くに伸びる、とても静かで空が広いイギリスの片田舎らしい原風景がそこにある。
原作の森として観光整備されているが、作り込みすぎていないので、そのまま物語の世界へ入り込むことができる現実世界の絵本の森だ。
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